1本のコードでポータブルラジオ(H-501)のAM放送受信感度が大きく向上!

2022年12月31日




このコード1本が受信環境を変えました!

今回はややオタク的な話題です……。(^^)

ラジオを聞くことが大好きなKAY2。世の中はラジオ放送を聞くのにスマホが当たり前になった時代ですが、いまだにラジオ受信機を愛して、聞いています。

そして、かつては夜になると遠距離の中波放送を楽しむということをしていました。

ところが、近年、PCやエアコンなど、家電製品の発する生活ノイズの凄さもあって、ポータブルラジオで夜間に遠距離の中波(AM)放送を聞くというのは難しくなりました。

自然、中波放送が受信できる手持ちのBCLラジオも火を入れる(古い表現です)ことが少なくなっていました。

ただ、アマチュア無線もしているKAY2。外にはホイップアンテナ(HA-750BL)を立てて、一応、短波放送や中波放送が受信できるようにしていますが(このアンテナ、送信は弱いと言われていますが、短波・中波ともに受信性能はかなり優秀なんです!)、アマチュア無線のアンテナですから、当然、そのアンテナは大型の無線機に繋がっています。コネクタはM型というもの。ですから、ここ何十年かは遠距離の中波放送といえば、無線機で聞くというのが習慣でした。

ここから話はやや専門的になります。ごめんなさい……。とはいえ、永遠のBCL初心者なので、ベテランさんが読むと「こんなことをKAY2は書いて喜んでいるのか?」とあきれられそうですが……。

一応、アンテナ切替器はあり、そこから3分割していて、そのうち1本はBNCを介してワニ口クリップでBCLラジオのロッドアンテナに付けられるようになっています。このおかげで、一応、いにしえのBCLラジオで短波放送を聞くことはできるようになっています(BCLラジオにはアンテナ端子がついていないことも多いのです)。

でも、ワニ口クリップをロッドアンテナにつなげるという手法ではどうしても、室内を飛び交う生活ノイズは拾ってしまいますし、そもそも中波放送はラジオ本体に内蔵されたバーアンテナで電波を拾いますから、受信はほぼ絶望的でした。

ところがある日気付いたんです。最近購入していたポータブルラジオ、ミニジャック形式の外部アンテナ端子がついているのですが、中波放送対応であることを今になって知ります。

ん?

ということは適切な中波放送対応のアンテナがあれば、内部のバーアンテナとの接続が切れる……ということは、生活ノイズを拾わなくてすむ……。

幸い、ベランダに立てているHA-750BLはそこそこ中波放送の電波を拾ってくれるアンテナです。

ではどうやって、アンテナに繋がっている分割器(コネクタはM型です)とラジオの外部アンテナ端子(ミニジャックです)をつなぐのか。ホントは自分で接続コードを作れば良いのですが、そこまで手をかけるのも……。

でも、某ECサイトを覗いてみると、すぐに解決策が見つかりました。

あるんです。BNC端子とミニジャックを結ぶ同軸コード(ノイズに強い!)が売られており(型番はWV-BNC35-1)、たまたまKAY2はBNC端子をM型に変える変換プラグを持っていますから、それを利用すれば、アンテナに直結できます。しかも、自動的に内蔵バーアンテナとの接続をオフにしてくれますから、ノイズを拾わないはず!(インピーダンスなどを考えると、無理矢理ではあるのですが……)

そこでさっそく接続してみると……。


本体の右側面にアンテナ端子があり

こういう風に差し込みます

まずは定番の短波放送を聞いてみます。

うん、いいね。しっかりと部屋のノイズはシャットアウトしてくれるから、綺麗に聞こえる!

そして、中波放送での効果はさらに「劇的」でした!

中波放送の場合、部屋の中では殆ど実用にならない状態だったのですが、このアンテナをつないでみると、内蔵バーアンテナをシャットしてくれるので、全くノイズを拾いません。そう、もの凄く静かなバックグラウンドの中で放送が浮かび上がるんです。

そして、実はこれは嬉しいサプライズだったのですが、このラジオ、TECSUNのH-501は外部アンテナを使用したときのAMの感度がかなり良いことに気付きます。

実はこのラジオの弟分ともいえるPL-990xも最近手に入れたので比較してみたのですが、そちらでは中波放送のゲインがあまりよくないのですが、H-501では、それとは全く比較にならないくらい色々な放送が入ってきます。

レビューなどでの評判があまり芳しくないH-501ですが、これは楽しめます!


ご覧のように、神戸のラジオ関西(558kHz)が

今まではノイズまみれだったのに、ここ東京で
まだ夕方なのにしっかりと入感してくれます

もちろん、いままで大型の無線機ではこうした中波放送は聴くことができましたが、ポータブルラジオで受信できるというのは嬉しいのです。というのも、無線機の音質はやや無機質。でも、ポータブルラジオは一応、音質には気を遣っていますし、しかもこの機種はやや大型ですから、やっぱり耳に心地よく響くんです。

ラジオ関西の他にも、1008kHzのABCラジオ(大阪)、そして1350kHzのRCCラジオ(広島)など、様々な中波放送をここ東京で生活ノイズフリーで楽しむひとときの幸せ感!

ああ、ラジオっていいなと思わずつぶやいちゃいました。

1本のコードでこんなにも幸せが味わえるなんて……。

そんな体験のご紹介でした!