バスの復刻塗装で懐かしい記憶が甦る ~ 一畑バスと京王バス
散歩の途中、「おお!」と足を止め、思わず立ち止まって見入ってしまいます……。
10年以上前からですが、バスの塗装で懐かしい昔の塗装を見る機会が増えました。
東京の西部を走る京王バス。こちらは、京王の電車とバスの開業100周年記念で過去の塗装が甦ったもの。2013年から登場しています。KAY2が上京したのは1980年ですから、残念ながら写真のデザイン(1975年までのもの)はほとんど記憶にはありません。が、色使いは1980年代の京王バスとかなり似ていますので、そうはいっても、このバスが走っているとついつい立ち止まってしまいます。
ああ、こんな雰囲気だったよねぇ……。
さらに、東京に出てきて右も左もわからない状態で毎日を不安と期待に胸を膨らませて生活していた日々を思い出します。
バスの車体そのものはもちろん最新のバスですから相当に形が違うのですが、それでも違和感はありません。
そして、一畑バス。こちらは島根県東部を走っているバスです。一畑グループの創業100周年を記念して2012年に登場したものですが、こちらはまさにKAY2が子どもの頃から上京するまでの間、よく目にした塗装です。
地元の江津市を走っていたのは別のバス会社(石見交通)ですから、普段は目にすることは少なかったのですが、県の中心である出雲や松江に出る機会があるたびに目にしていました。そう、このバスを見るということは、日常とは違う大きな出来事があるとき。例えば当時人気のあった遊園地「一畑パーク」へ両親に連れて行ってもらうとき。これは嬉しかったですねぇ!
一方で、吹奏楽コンクールだったり、あるいは、試験だったり……という時も。
だから、このデザイン、実は見ると今でもワクワク感とともに、なんとなく緊張感を覚えてしまうんです。でもとにかく懐かしい!
当時から江津と比べても出雲や松江は「都会」でしたから、バスのデザインまで「都会的」に思えてしまうものでした。
こうしてみるとデザインって、過去の出来事を関連づけられて強烈に記憶に残っているものだなぁと思います。
バス会社各社の復刻塗装が走り始めて10年以上たちますが、それでも、出会うたびに思わずこうしてカメラを向けてしまいます!
当初はほんの短期間だけの運用かと思ってたのですが、結局、京王も一畑もこの塗装のバスを今も走らせてくれているのは嬉しいものです。
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