東京・銀座で江津(ごうつ~島根県)を語る不思議な楽しさも! ~ 恵木勇也さんの作る神楽面の企画展に行ってきました
KAY2の幼なじみであるTさん。彼女のおいごさんが石見神楽の面をつくっていらっしゃるというのを以前から聞いていました。
最近、全国でもその名が知られるようになった石見神楽。
中でも江津市はその活動がとても活発なことで知られています。
私のふるさと江津市都治町にも神社があり、子どもの頃、そこで毎年神楽を見ていた記憶があります。
あれから何十年も経ちました。
踊っていた人たちの世代も変わり、若い世代の方々が踊るようになりました。その中で自身も神楽を舞い、そしてやがて神楽の面を作り始めたのが、そのおいごさんである恵木勇也さん。
今から10年ほど前に工房を町内に作り、その出来栄えが多くの方々の賞賛を集めるまでに!
テレビ番組でも紹介されています。
(ディスカバリーチャンネル「明日への扉」2015年11月放送~YouTubeで配信)
恵木さんが企画され、その作品の数々が紹介される展覧会が東京・銀座で開かれると聞き、先日KAY1とともに行ってきました。
今回は全国の同じ面職人の方々3人と一緒に作った団体「面の界」が主催する会ということですので、他の地域も含んだ展覧会となり、販売もしていらっしゃいます。
実にバリエーション豊かな面の数々。多くは木彫りですが、恵木さんの作られる神楽面はなんと和紙でできています。前述の動画をご覧いただくとわかりますが、実に大変な工程を経ています。
ちなみに材料となる和紙は地元の石州和紙、そして型作りに使用する粘土も地元の石州瓦に使われるもの。
実に石見の風土が生み出したものたちが材料になっているんです!
面の出来上がるまでの工程を説明したコーナーや、動画や光によるビジュアルの効果を加えた展示も。
スペース的には小さな会場ですが、面の魅力を十二分に発信する魅力的な展覧会になっています。
恵木さんとちょっとだけお話させていただきました。
端正な顔立ちにやわらかい物腰ですが、面作りにかける、ほとばしるような情熱を感じることができました。
面白いのは、東京は銀座で「そうそう、都治の工房前の田んぼは今、いちごのハウスになっていまして……」なんて話で盛り上がるのは、なかなか楽しい一時でした。
また、我々が訪れた時間、ちょうど展示室の中には年配のご夫婦がいらっしゃったのですが、その方々は同じ市内の隣町のご出身。
人口の少ない県の中で最も人口の少ない市である江津、そのパワーが炸裂したような不思議な空間となっていました。(笑)
展示では他の「高千穂」、「南部」、「里」の素敵なお面の面々(面だけに……)も楽しめます。
2月12日が最終日ということで、もう開催日もさほど残っていないのですが、ぜひ素晴らしい神楽面の世界を覗いてみて下さい。
場所は東京都中央区「ギャラリー桜の木」(https://www.sakuranoki.co.jp/)。
地下鉄銀座駅「B7」の出口から徒歩で1分ほどです。
展覧会のタイトルは「面の界-神楽面が表現するかたち-」
https://www.sakuranoki.co.jp/exhibitions/16361
時間は11:00~19:00。入場料は無料です。
もう一つ、恵木さん自身の舞を見てみたい方に朗報。
ちょうど2月16日~18日、東京芸術劇場シアターウエストにて行われる「うずめ劇場」による公演「地球聖人」にも出演されるそうです。
詳細はこちらです。
https://uzumenet.com/alien-earth02/
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