「立ち呑み 山寅 (仙川)」 ~ 昼間はストリート・カフェ感覚が少しだけ味わえる立ち飲み屋さん

2023年10月23日


プレオープンの頃

仙川はある業種(業態)のお店ができると、次々に同じ業種(業態)の新しいお店が参入する時期が来ます。

かつては焼き肉店だったり、美容室だったり、ラーメン店だったり……。

そして、ここ1~2年のキーワードは「立ち飲み」ということになるかも。

もともと長く親しまれている「番兵」さんがありますが、2年前に「籠屋」さんが、そして、今年に入って「山寅」さん、「OSAKANA大しま」さんがオープン。

それまで立ち飲み愛好家には寂しかった仙川の状況が一気に変わりました。

すでに、このブログ(旧URLを含め)では「番兵」さん、「籠屋」さん、「OSAKANA大しま」さんを取り上げていましたが、今回、もう1店の「山寅」さんを取り上げます。

オープンしたのは5月でした。通常ならすぐにお店に行くKAY2ですが、今回、4ヶ月も経って、ようやく初訪問。このお店の場所、それまではマグロのお店だったり、中華バーガーのお店だったり、いずれも出来てもすぐに閉店。飲食店が長続きしなかった場所ですから、今回もちょっと様子見ということがあったかもしれません。(^^;)


清潔な店内です

そして、もう一つ理由が。

混んでいる!

そうなんです。立ち飲みで、非常に狭いスペース。そこを覗くと、いつも常連さんとおぼしき方々で一杯。賑わっています!

凄い人気だななぁ……。

こうなると、恥ずかしがり屋のKAY2、お店に飛び込めないのです。

さらに言えば、ドアはいつも締め切ったまま。喫煙も電子タバコが可と聞いていますので、気管支の弱いKAY2としてはちょっと敬遠していたということもあります。

そうこうしているうちに、「行ってみなければ!」という思いも募ります。

でも、いつもお店の前を通るたびにお店は常連さんで一杯。人見知りのKAY2はついつい尻込み。

どうしよう?

うん。ではお客さんがまだ少ないであろう開店と同時に行くしかない!

山寅さん、開店は15時(日曜日のみ13時となります)と早いのです。普通の勤め人はその時間は無理。KAY2もサラリーマンの頃は無理でした。でも、自由業の今ならなんとかなるぞ……。

と、意を決してある平日、時計の針が15時を回ったのを見て、お店を訪れます。

「いらっしゃいませ!」と店長さんが声をかけてくださいます。

お客さんはどうやら自分が最初みたい。誰もいないぞ。ホッ。


こちらが券売機。電源の入った状態です!(笑)

そして、噂に聞いた券売機でチケットを。500円、1,000円、2,000円と選べ、2,000円ですと、当たりが出ることも……ということですが、今回は初回の様子見ということもあり、1,000円券を。

ところが……。券売機、ウンともスンともいってくれないのです。

数分、あれこれ試すのですが、ここで立ち往生。

意を決して店長さんに「すみません、買い方がわからないのですが」と声をかけると「あ、券売機の電源、入れてなかった!」と明るく笑顔で答が返ってきました。(笑)

無事に買い求め、ビールの「赤星」ことサッポロラガーの中瓶を注文。

入り口に一番近い窓際のカウンターに立ちます。すぐにビールを持ってきてくださり、さっそく一人で乾杯。

うーん、一応、今日の仕事は早めに終えてきたので、自分に「お疲れさん!」という感じです。

18時までの入店ではハッピーアワーということで、無料のお通しが付きます。この日は大根と人参の煮物。ありがたい!

メニューを見渡します。すると、刺身やポテサラなど定番の立ち飲みメニューから焼きそばやパスタまで。結構幅広いんですね!そして、すべてが500円。立ち飲みメニューで500円というのは、やや高いゾーンを狙っている感じがしますが、パスタも……と考えれば「アリ」でしょうか。

結局、よだれ鶏を注文!

ここで常連さんとおぼしきお客さんが1人入ってきます。

やがて出てきたよだれ鶏、大きめにカットされたむね肉が千切りのキュウリの上に。そして、辛めのたれとネギ。なかなか美味しいですねぇ。

うん、これはいいねぇ!

と、そこで店内を眺めてふと気付きます。

すると外から見た印象と中の印象。ずいぶん違うんです。

ガラスの色がやや濃いめなのか、昼間、このお店の前を通ると中があまりよく見えません。特に道路に面している側は大部分が白いプラスチックのようなカバーで覆われていることもあります。

入り口のガラスはカバーもなく中が見えるのですが、やはり昼間は見づらく、夜はよく見えます。

ところが、お店の中からは逆なんです。昼間は外がよく見えます。このガラス、マジックミラー的な役割も果たしているのかもしれません。しかも、カウンターに立つと、ちょうど、首から上の部分が白いカバーの上に来るので、眺めが楽しめるんです。そして、そこから見ていると、通りを行き来する歩行者、自転車、そして車……。

眺めていて飽きない!

ああ、これって、通り沿いのカフェでテラス席にいるようなそんな感じじゃないですか!(立ち席ではあるけれど)

立ち飲みのお店で外の風景を眺めながら飲むことができるというのは結構珍しいのではないでしょうか。

これは実際にお店に入ってみないとわからない意外な魅力でした。


たまたま前のお店が2店ともお休みで
シャッターがおりていますが

他の日であれば賑わいを見ることができます

そこでビールを飲み干したので、再び券売機に向かい500円でチケットを。ホッピー割りをシャリ金で頼みます。

ここでお客さんがもう一人現れます。

再び外を眺めながら、シャキッと冷たいホッピーを飲みます。うーん、日の高いうちにこうして楽しめるのはやっぱりいいなぁ……。自由業になって良かった……としみじみ。

さらに常連さんがもうお一方現れたところで、お店を後にしました。

開店時に初訪問してみるというのは正解でした。

人見知りのKAY2としてはオープンとともに楽しむのが一番のようです。

他の三つの立ち飲み屋さんとはまた違った個性と特徴を持ったお店。機会を作り、ぜひまた来てみましょう!

店名 立ち呑み 山寅
KAYS独自ランク(5段階) ☆☆☆
電話 03-6826-9576
住所 東京都調布市仙川町1-21-7
時間 15:00~21:00
日曜日のみ13:00~
定休 水曜日
アクセス 京王線仙川駅より徒歩5分
地図(Google Map) こちら
メニュー例 よだれ鶏 590円
URL https://twitter.com/nomi_yamatora (Twitter)
https://www.instagram.com/tachinomi_yamatora/ (Instagram)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

吉田類の酒場放浪記 スペシャル 奥の酒道・芭蕉と呑む! [ 吉田類 ]
価格:3,168円(税込、送料無料) (2023/7/3時点)

楽天で購入