東京から一番遠い……かもしれないという島根県江津市に、東京から鉄路で帰省するにはどのルートが良い？

2023年9月16日

こちらが山口線を走る「スーパーおき」

タイトルに書いたとおり、島根県江津市。一時期は高校で使われる地理の教科書に、鉄道を使って「東京からもっとも遠い」とされた市です。

実家がそこにあり、昨今は頻繁に帰省するＫＡＹ２。

色々な事情があり、今は鉄道で帰省することが多いのですが、その際に迷うのはルートです。

一番早く到着できるルートにするのか、一番楽に到着できるルートにするのか、それとも一番安いルートにするのか……。

悩みます。

時間はかかるものの、寝ていれば出雲市まで行ける寝台列車「サンライズ出雲」という選択肢もあり、一時期はそちらで帰省することが多かったのですが、いつのまにやら列車が大人気。今や発売日の発売開始時刻、午前10時に予約しても取れないという「超」プラチナチケットになってしまいました。

そうなると頼みの綱は新幹線です。実家は交通の不便な場所になりますので、最終的には浜田か出雲、広島でレンタカーを借りることになりますが、そこまで一般的に利用されるルートは主に２つあります。

１．東京～岡山（新幹線）、岡山～出雲市（特急やくも）というルートで、出雲からレンタカーを借りるパターン。

２．東京～広島（新幹線）というルートで、広島からレンタカーを借りるか、もしくは高速バスに乗り換えて浜田でレンタカーを借りる。

という方法。

１は結構時間がかかります。東京から出雲まで７時間。さらに２時間のドライブですから、合計９時間で実家に到着。

２の方法、特に広島でレンタカーを借りる方法であれば、時間は最も早く、東京から広島まで４時間。そこからレンタカーだと２時間ですから、合計６時間。高速バス利用でも合計７時間。

というわけです。

かつて「小郡」と呼ばれた
この駅で乗り換える手が！

ところが、ここに別の意外な方法が。３としますが、

３．東京～新山口（新幹線）、新山口～浜田（特急スーパーおき）というルートで浜田からレンタカーを借りる。

これだと実は東京から浜田まで７時間。そしてレンタカーで40分というわけで、出雲市経由よりもずっと時間が短いんです。さらに江津までそのまま鉄道を利用すれば７時間30分ほど到着。実は圧倒的に楽なんです。

ところがこの方法を使う人はあまりみかけません。「このルートで帰省しました！」と実家周辺でお話しすると「え？そんな方法があったの？」とびっくりされるくらい。

唯一の欠点は鉄道の乗車距離が長くなるため、運賃が高くなること。

試しに鉄道部分だけYahoo路線情報で特急料金も含めて計算すれば（実際はExpress予約などではこれよりも安く利用できますが）、

１が20,560円。
２が18,380円。それにバス代を加えれば21,470円。
３が23,540円。

という具合（すべて片道運賃です。往復の場合は往復割引が適応されます）。

こんな眺めも楽しめます
遠くの山は山口県の高山（こうやま）でしょうか？

割高ですが、一つの候補として考えてみる価値はありますし、他の路線に飽きて変化が欲しいというときには、利用されると案外楽しいものです。

実際、ＫＡＹ２の場合も、２で帰省することが多いのですが、頻繁な帰省ゆえ、旅行感覚で３の方法を楽しむことも結構あります。

楽しむ……と書きました。そうなんです。このルートですと、山口線内を走行するときには豊かな緑の車窓が楽しめますし、益田から山陰線内を走るときには、窓一杯に大海原が広がる景色は何度見ても感動しますから。

ついでに言えば先頭車両、２席だけ前方の展望が楽しめる特権も。

というわけで島根県への旅行を考える場合には上記のルートも検討してみて下さいね！

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