「WiiM Pro」は「Bluesound NODE」の廉価版になり得るのか?~ネットワークオーディオプレーヤーの新星

2024年1月15日



これがその「WiiM Pro」
先週日本で発売になったばかり

購入のきっかけ

先日、愛用してきたネットワークオーディオプレイヤー、「Squeezebox Touch」が壊れてしまい、その買い換えとして「Bluesound NODE」を導入した話を書きました(こちらの記事)。

とりあえず、とても便利に使っているのですが、実は、先代のSqueezebox Touchはリビングと寝室の2箇所、つまり2台使っていたんです。

とりあえずNODEをリビングに導入したのですが、そこで次なる問題は寝室での音楽環境をどうするかという話です。

もちろんNODEをもう一台買ったら?という悪魔のささやきもあるのですが、1台8万円以上する製品。我が家の財務大臣が許可することはまず考えられず……。(^^;)

ああ、Squeezebox Touchは良かったなぁ……2万円台で買えたからなぁ……。

いや、実は、調査をしている際に、気になる製品を見つけてはいたんです。

それは「WiiM Mini」という製品。

実はNODEの機能をかなりの部分でカバーし、それでいて値段が1万円台という衝撃的な価格。じゃ、なぜそちらにしなかったのかといえば、値段から考えて、さすがにオーディオなどのレベルで妥協せざるを得ない部分があるんじゃないかと勝手に邪推したからなんです。

でも……。

ネットなどで見る限り、実際に使っていらっしゃる方々の評判がとても良いのです。

そして、先週、その上級バージョンである「WiiM Pro」が日本で発売されたんです。値段はぎりぎり2万円を少し切る価格。

これは朗報!?

WiiM Proとは?

こんな箱に入っていました!

「Linkplay」という、カリフォルニアに本拠を持つ会社の製品です。Wi-Fiミュージックストリーマーという呼び名もあるのですが、この機種に先行して販売されていた前述の「WiiM Mini」は直径7センチほどの円筒形。高さも2.4センチと超小型の可愛らしい風貌。それでありながら、SpotifyやAmazon Musicなどの音楽配信やNASなどの音楽を出力できるというもの。しかもハイレゾで24ビット、192 kHzにまで対応。出力は光出力があります。

その上位機種として、先週日本に登場したのが「WiiM Pro」なんです。すでに北米では販売されており、人気も上々。MiniにはなかったRCAや同軸デジタル出力、有線LAN端子も備え、内蔵DACがMQAに対応し、Google Chromecastにも対応したというところが大きな違いとなっています。

日本ではどのくらいの価格で売り出されるのかと興味津々でした。3万円台との噂もあったのですが、フタを開けてみると、なんとAmazonでは19,999円と、象徴的な形で2万円を切りました!

もっともWiiM Miniとの大きな違いは出力と入力のパターンが増えたということで、音質的には大きな違いはないとの情報もあります。
https://www.listude.jp/journal/?p=13832

とはいえ、長く使うかも知れない機種、少しでも使用条件が広い方がありがたいのは事実。

そこで、ついにお小遣いから購入!!!

実はその発売日の翌日、まだ発売を知らず、一旦「WiiM Mini」の方の購入を決めてポチったのですが、直後、ふと気になって検索してみると、なんと発売済み!!あわててキャンセルボタンを押して、こちらを購入したんです。いやぁ、ギリギリのタイミング。でも、間に合って良かった!

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さっそく開封~軽い!

これが箱の中に入っていた全てです

翌日届きます。

箱を開けてみると本体は「Bluesound NODE」と似た、マットなブラックです。

大きさはNODEと比較するとコンパクトさを感じます。ただ、とにかく軽いのが印象的。ホントに中身が入っているの?というくらいに。対してNODEは結構ズッシリしていましたので。その点、若干不安を覚えるKAY2です。

そして、全体のデザインもシンプル。

正面なんて、ランプ一つと4つの小さなマークが印字されているだけ。

大丈夫かなぁ……。

でも、これ、タッチすればちゃんとボタンとして作動します。

説明書は一番最後の4ページ分が日本語。実にシンプル!

まず、取説に従って、アンプと付属の光ケーブルで結んでみます。そしてこれも付属の電源をつなぎます。

そしてiPhoneにWiiM Homeというコントロールのためのアプリをダウンロード&インストール。Bluetoothをオンにしておいて、このアプリでSet upを選択することで、簡単に準備が整います。

こんなに簡単でいいの?と拍子抜けします。

実はNASの設定でいきなり躓いた(嗚呼、自分が情けない……)

前面はご覧のようにシンプル

さて、ここでトホホな話。

いよいよNASの音楽ファイルを読み込ませようと、アプリの「Browse」から「ホームミュージックシェア」を選択。ところが、なんと、音楽データをまとめて入れているNASが表示されないんです!

今回の一連のネットワーク・オーディオ・プレーヤーの買い換え、実はNASも新しくしています。I/O DATAの製品です。そちら、先に購入したNODEでは音楽ファイルのあるNASのパス情報をアプリから入れることで認識してくれていたのですが、このMiiW Homeには、そのメニューが見当たらないのです!

これは困った。

あれこれと試してみるのですが、ダメ。

しかし、これ、物を知らないKAY2でも、おそらくWiiM Homeの問題ではなく、NASの設定の問題だということだけは気付きました。というのも、メインのパソコンではI/O DATAの「LAN DISK CONNECTION」というアプリでNASを認識できるのですが、他のパソコンではネットワークを開いてもNASが認識されていないことに気付いたからなんです。

あっ、何かの設定が足りない!

NASの知識にも疎いKAY2、そこでI/O DATAのサポートにメールを入れます。

I/O DATAさん、素晴らしい!数時間後には直接電話をいただき、解決策を教えて下さいました。神対応です!そして、なんと、基本のキである「メディアサーバー」の設定をしていなかったことが判明!

担当された方は「こんなことも知らないの!?」と呆れられたのではないかと思いますが……。

相変わらず、基本的な知識の欠落しているトホホのKAY2です。(^^;)

というわけで、NASの設定で「メディアサーバーパッケージ」を追加して設定したところ、無事にWiiM HomeでNASが表示されました。

これで設定終了!

音質は期待通り!いや、期待以上!

背面はこの通り
出力端子と入力端子は十分な数!

つながっているオーディオはVictorの「EX-AR9」です。繊細な音が自慢の機種で、長年愛用しています。

さて、そこから流れてきた音を聞くと……

おお!これはいいかも。

以前のSqueezebox Touchと遜色ない……、いや、良いぞ!

次にAmazon Musicでハイレゾの音源を聞いてみます。

こちら、スタートさせてから実際に音楽が鳴り出すまで3~4秒ほど時間がかかりますが、鳴り始めると、その音質にはさらに満足させられます。

吹奏楽の名曲、「ディスコ・キッド」。

おお!冒頭のハイハットの音がリアル~~~~!

写真の中程、タイトルの上に現れているように、このアプリ、WiiM HOMEではアマゾンのハイレゾの数値がきちんと表記されるんです。NODEのリモコンアプリBluOSでは「HR」と表示されるだけでした。これは気持ち良い!

こうなると実際の音をNODEと比較したくなっちゃいますよね。

ということで、居間に持ち込み、NODEの隣にWiiM Proを置いてみました。

そして、居間で愛用しているアンプとスピーカーの組み合わせにつなぎます(DENONのPMA-1500R2とSC-T777SA)。

そして、どちらもRCAケーブルを接続しての比較をしてみました。

吹奏楽からクラシック、ロックまで……。

結果……、

え?

あまり差はないぞ!

いや、何度も何度も聞き比べていると、NODEは確かに音の充実感、凝縮感などに秀でていることがわかります。

が、1/4以下の値段で購入できるWiiM Pro、その値段差ほど音が違うかと言えば、そんな風に思わないんです。

これ、相当に健闘しているなぁ……。

NODEと横に並べて比較をしなければ、おそらく、その差に気付かず「超」満足だったに違いありません。

そのくらいに十分なレベルの音質でした。

正直、唸りました。NODE、買わなくても良かった!?

いやいや、やっぱりそれはそれなりに上質の音なので……。

ま、それを認めちゃうと悔しいというのもあるのですが……。(爆)

もちろん、ストリーマーとしての愉しみは抜群!

前述のAmazon Musicはもちろんですが、メインメニューのBrowseではMusic Servicesとして、他にもSpotifyやTuneInなどと並んでBBC Radioが目を引きます。というのも、KAY2はBBCを短波時代から愛聴。特にここ十年以上はBBC 4が大好きで良く聞いています。

え?本当なら嬉しいなぁ……と、ドキドキしながら選んでみます。

聞けた!BBC Radio 1からBBC Radio 6まで。さらにLondonやSuffolkなど地域別、そしてWorld Serviceもメニューに入っています。

そして、ラジオといえば、このブログで何度も触れていますが、イギリスのClassic FMが一番好きな放送局。残念ながらTuneInでの配信を数年前にやめてしまったので、WiiM Proでは聞けないかと一瞬、思ったのですが……。

あれ?この機種、Bluetooth接続もありだよね!

メインメニューのBrowseをそのままスクロールして下の方を見ると……。

そう、入力切り替えのスイッチが!

現在「Wi-Fi」になっているのを「Bluetooth」に切り替えてみます。

下の方にあるBluetoothを
選んだところです
そして別のアプリでClassic FMを
立ち上げるとOK!

一瞬「変更失敗」と出るのですが、数秒後、無事につながります。なぜか、この「変更失敗」は、その後この操作をすると必ず一度表示されます。しかし、実際は変更できるので、無視しても良いようです。一種のバグでしょうか。そしてそのまま同じスマホの別アプリ「Global Player」を立ち上げます。そして、「Classic FM」を選ぶと……。

やった!Classic FMも楽しめる!

ということで、もう最強です。我が家で聞いている音楽ソースの殆どすべてをこれ一台で聴くことができるようになったのですから!

出力の切替は必ずアプリで行うこと

Bluesound NODEと並べてみました

これ、実は盲点かもしれないのですが、NODEとの比較のため、WiiM ProをNODEと同じRCAケーブルにつなぎ替えて同一アンプで比較しようとしたのですが、なぜか音が出ない!

そういえば箱を開けたとき、取説とは別の1枚の紙が同封されており、それに従って初期設定をいじったのを思い出します。あれ?何をしたんだっけ……と思い出すと、ああそうだ!

実はこの機種、初期設定では出力がRCAのLINE OUTとなっています。で、例えば他の出力にしたい場合、コードをつなぎ替えただけではだめなんです。光にしたい場合、ケーブルを変えた上に、必ずアプリでも出力先を変更をする必要があります。その点、注意が必要です。KAY2の場合、寝室では光出力がメインでしたので、最初の段階で設定を変えていたんですね。

実際、アプリでLINE OUT出力を選び、再度試してみると無事に音が出ました。意外と忘れがちなポイントかもしれません。

サクサクとした操作感が魅力だが、アプリにいくつかの課題が

アプリではアルバムも表示されますが、後述のような問題も

これも多くの方が指摘していますが、WiiM Homeという専用アプリの操作感、確かに良いのです。

シンプルなデザイン。そしてレスポンスも早く、サクサクと操作できます。

ただし、現在、以下の点で不満があります。

・1千枚以上あるアルバムの表示、こちらはさすがに時間がかかります。スクロールしていくと160~170枚程度の表示で一旦ストップし、2~3秒して続きの表示が出る……、この繰り返しとなります。一旦全部表示させてしまえば、スクロールの行き来はスムーズになります。ただし、アプリを終了させて再び起動させた場合には、この作業が繰り返されることになります。この点、BluOSの方は、スクロールがストップすることはありませんでしたので、ストレスなく使えます。

・楽曲再生中にアプリで表示されるアートワークはかなり粗い画面になってしまいます。これは少々残念。どういう機序でそうなっているのか。同じNASデータを表示しているにもかかわらず、NODEのBluOSでの表示も粗いのは粗いのですが、比較してみるとWiiM Homeはもっと粗くなっています。もともとのデータは1200pix×1200pixで、それをアプリ上で落としているのは確かなのですが……。

こちらはBluOSでの表示
WiiM Homeでの表示は
より粗くなります

・実はアルバムの検索で躓いています。ホームミュージックシェアのアルバム表示から、アルバム名やアーティスト名を入力しても結果、ArtistsやAlbumsでは検索結果が「No search results」となってしまいます。Playlistのタブで検索すれば出てくるのですが……。現状、アルバム表示が遅いので、この検索がスムーズにできないのはマイナスです。BluOSでは検索に問題はありません。

・iPhone版のアプリでは問題ないのですが、Android版のアプリでは、ホームミュージックシェアでのアルバム表示、なぜかアートワークの画像が表示されません。これは今のところ原因不明です。それともそういう仕様なのでしょうか……?

まとめ ~ 値段を考えると大満足!

凄い時代になりました。

こんな本格的なネットワークオーディオプレーヤーが2万円を切る値段で登場したのですから。

これはかなり気に入りました。もう1台買おうかな……、と一瞬思ってしまうくらいにノックアウトされました。

とはいえ、上記の様にアプリの機能に一部問題があり、これが今後アップデートなどで改善されると良いなぁ……、と思います。

とりあえず、届いて数日の印象を書いてみましたが、今後使い込んでいく中で気付いた事があれば、こちらの記事に追記をしていこうと思います。

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