販売が再開された ZHIWHIS の Bluetooth スピーカー&ラジオ ZWS-700 を手に入れて大満足!

2023年4月2日



アマゾンなどでの販売再開

まさに手のひらサイズ!

朗報でした!

ラジオファンの間で話題になっていた超小型ラジオ&BluetoothスピーカであるZHIWHISのZWS-700。人気が沸騰し、しばらく国内では手に入らなくなっていました。

その販売が再開されたのです!

ZWS-700とは ~ その魅力

簡単に説明すると、手のひらサイズのミニチュア・ラジオ。重さもわずか130gです。

いわゆる中華ラジオですが、その音質と受信性能の良さからラジオファン、そしてキャンプファンの間で話題になっていた製品です。最近の中華ラジオ、話題が豊富です。

YouTubeなどの画像を見ても、その音質は小さなオモチャのような安っぽい筐体からは意外に思うほどの豊かさですし、さすがに低音は無理にしても、全体にツヤのあるメリハリのある音質で、購入した方々の満足度の高い製品のようでした。音量もスピーカー出力が3Wと、一人で聴くには、いや数人で聴くのにも十分なパワー。おまけに、ラジオはなんと短波の受信が可能。充電式ですが、3~4時間の充電で13時間の再生が可能。日本国内で使用するための技適も取得しています。そんな驚きの製品。デザインのミリタリー風もお好きな方が多いでしょう。

他にも、

・短波は5.70MHz~17.9MHzまで受信できます
・FMは日本仕様で76MHz~108MHz
・北米の気象放送の周波数も設定されています(162.400~162.550MHz)
・ロッドアンテナ以外に、外部アンテナも付属
・micro SDカードでの音楽再生が可能
・スリープオフ機能
・バックライト機能
・FM, AM, SWの計110局までのATS自動プリセット
・充電地は交換可能(BL-5C)
・ストラップ、収納袋、外部アンテナ、USB充電コード付属
・1年間の保証

など必要十分な機能があります。

それでいて値段は5千円台。

これは手に入れたいと、久しぶりに強い衝動を覚えた製品です。

ところが、アマゾンなどのネットサイトで調べてみてもすぐに売り切れてしまうようで、現在欠品と出ていました。

しばらく待っていたのですが、先日アマゾンを見てみると販売再開!

そこでもちろんすぐにポチったKAY2です。

届いた!使ってみた!

正面から見ると……小さいけど格好いいデザイン!

翌日届いたラジオ。ワクワクしながら箱を開けます。いまどきの中華ラジオはしっかりとした梱包で届きます。

さっそく付属の充電地を入れて充電。待つことしばし。

そして、取扱説明書を見ながら操作してみます。

まずは電源スイッチを入れてFM放送から。

お、なかなか良いぞ。評判通り、メリハリのある音質で、耳に明瞭に届きます。スピーカーは超小型にもかかわらず、音の不自然さもありません。さすがに低音は難しいですが、人の声の中音域はしっかりと出ています。しかもボリュームを相当にあげても歪んだりビリビリという音がしません。こりゃ凄いな。

さて、AMは?

こちらも普段聞いている主要な放送はすべてしっかりと受信出来ています。

そして短波。

こちらはベランダに出て聞いてみます。この時間、手前味噌ですが、便利なKAYSの英語放送周波数表を見ながら聞いてみると、どうにか受信出来ます。屋外ですが、内蔵のロッドアンテナだけではやはり感度はそこそこ。まぁ、こんなもんかな……。

ところが、付属のワイヤーアンテナを取り付けてみると、劇的な変化をもたらしてくれました。大幅に受信のゲインが大きくなります。さほど長くないワイヤーなのに。

これは意外な効果でした。バリバリと入感してきます。短波放送を聞くにはこの付属アンテナは必須です!

さらにBluetoothも聴いてみます。KAY2が愛聴しているイギリスの Classic FM です。

ちょうどオーケストラの音色が流れてきますが、BGMとして聴いたりするには十分な音質です。

ほぉ!これはいい買い物をしたぞ。

遊び心のあるラジオ

技的マークもついている裏蓋を外したところです
ご覧のようにバッテリーは交換式

たとえば、モードスイッチを押すことにより、LEDランプがオーディオメーターのように音量に応じて点灯します。これ、取説(そう、しっかりした日本語の取説がついてきます)によると「音楽リズムランプ」という機能だそうですが、なかなか楽しいものです。さらに周波数表示ドラムを照らすバックライトもあり、夕方以降、周囲が暗くなってくると、このラジオの明かりが独特の雰囲気を醸し出してくれます。キャンプのときには雰囲気作りを助けてくれるでしょうね。

Bluetooth と micro SDカードでの再生モードではイコライザーが使えるのもまた面白いです。どうせオモチャみたいな性能だろうとう思っていたのですが、これが結構、効果あるんです。私の場合は4番のJAZZにして音楽を楽しんでいます。

動画で受信の様子を撮影してみた

この映像では2022年6月6日の午前中、東京都調布市内で以下の局を受信しています。

・Inter FM 89.7MHz
・NHK FM 東京 82.5MHz
・Classic FM (BluetoothでiPhoneから飛ばしています)
・KBS World Radio 日本語放送 11.810kHz

なお、最初の2局は本体のロッドアンテナで。最後のKBSは本機に付属の短いワイヤーアンテナを窓の近くに置いて受信しています。ぜひ、参考にしてみてください。

使いにくい点も

上部にスイッチが集中しています。左の音量調整はやや扱いにくい!

とはいえ、もちろん、このサイズですし、この値段なので、使いにくい点もいくつか。

・イヤホン端子がありません。アウトドアでの使用を前提にしているためかもしれませんね。
(ご自分で工作してイヤホン端子を取り付けちゃった人もいます。その動画がこちら

・ボリュームダイヤルが物理的に回しにくい。

・周波数ダイヤルでの選局のしにくさ。特にAMでは、回し方によっては受信出来る放送局もスルーしてしまうことがあります。この点は要注意。ただ、自動プリセットを使えば、プリセットボタンで選局できますので、実用上はそちらが良いかもしれませんね。FMに関してはその後プリセットを使っています。プリセットも日本のFM周波数帯に対応していました。

・また、短波ではダイヤルを回している最中は数キロヘルツおきに無音状態が生じます。元々DSPラジオですから、デジタル処理の関係かもしれません。これが選局をやや煩雑にしています。

・バンドの変更などの操作もやや煩雑です。

・そうそう、これは意外な盲点ですが、このラジオ。周波数のダイヤルを上に回すと周波数は下がります。普通の日本のラジオと逆。これが慣れない人にはもどかしいかも!こんなところにカルチャーギャップ(?)を感じるラジオです。(笑)

そうした点を納得さえしていれば、コストパフォーマンス的にも満足できる製品だと思います。

購入時に注意すべき点

このラジオ、OEMで数社から販売されているようです。今回は「ZHIWHIS」のブランドが刻印されているものを購入しましたが、他にも「HangRongDa」、「Archuu」、「ASHATA」などのブランドで「HRD‑700」という型番で売られています。こちらは本体そのものはおそらく同一ものだと思うですが、FMの受信が日本仕様になっていないものも一部には見かけられました。また、短波受信では本機で必須の外部アンテナもついていないものもあります。その点は注意してください。中にはFMの周波数表記が日本対応として書かれていても、実際に届いたのは非対応のものだったというレビューワーの方もいらっしゃいました。

そういう意味では「ZHIWHIS」のものが2022年6月現在では安心、安全なようです。(今後は事情が変化するかもしれませんが)

結論~買って後悔しない愉しいラジオ

暗いところでも雰囲気があり、良いですねぇ!

遊び心満載のラジオ。オモチャのような筐体なのに実用度が高い。

これはラジオ好きにはたまらない魅力です。

こうした製品が日本から出なくなって寂しい限りです。

もちろん、全体の作りをみていると堅牢ではありません。キャンプに持ち込むために買うという方も多いようですが、防水ではないようなので、雨に濡れたりホコリの多い環境ですと、長くは使えない製品かもしれません。それでも、この値段とデザインを見てみると欲しくなる、不思議な魅力を持ったラジオではあります。

KAY2、しばらくこのラジオで遊びます!