練馬の富士見台で本格的な吉田のうどんを楽しむ~「力丸」

2023年1月16日




こちらが「力丸」さん!

最近、仕事で訪れるようになった山梨県。仕事でお世話になっている方から「KAY2さんは吉田のうどんってご存知ですか?」と尋ねられました。そう、富士吉田市の名物である極太のうどん。

「一度食べたことがあります。懐かしいですね!」

と答えたのですが、その後、じわじわと「また食べたい!」という思いが……。

特徴は?と尋ねられて一言で答えるとなると、「極太!」ということになるのでしょうが、半端な太さじゃありません。もはや麵類と呼ぶことが憚られるくらいに太いんです。しかも固い!

「うどんってぇのはな、喉でつるつるっと飲んでいくもんなんだよ!」と食通はおっしゃるのでしょうが、吉田のうどんを喉で飲もうとすれば窒息しそうで危険です!(^^;)

うどんと言うより、むしろ、お餅を長ぁぁく切ったという風なイメージでしょうか……。

噛み応え抜群。それに、キャベツが添えられたりしているので、なんともユニークなうどんです。

本場である富士吉田の富士山駅まで電車で行っても良いのですが、ちょいと時間がかかりすぎちゃうかな……。

仕事で訪れる甲府にも美味しいお店があるとの情報をその方からいただき、ぜひ行ってみたいと思うのですが、かつて食べた記憶が鮮明に甦ると同時に、さきほどから吉田のうどんが頭の中をぐるぐると駆け回っています。そう、今すぐに食べたくなっちゃったのです!ワガママなKAY2です。

そうだ、何でもある東京。もしかしたら、お店、あるかも……。

ということで、ネット検索したらたちどころに何軒かのお店がヒット。やっぱりあるんですねぇ!

さらに調べを進めると、練馬区の西武池袋線「富士見台駅」から歩いて数分のお店が非常に評判良いことを知ります。

「力丸」というお店。


店内には様々な説明が掲示されています

中には「美味しんぼ(80)」の紹介も!

吉田のうどんに惚れ込んだ店主さんが、一念発起で2021年に開いたお店。富士吉田市にある「くれちうどん」でいろいろと教わったそうで、もちろん本場仕込み。原料もこだわって昔ながらの伝統的な製法で丁寧に作っていらっしゃるそうです。

このあたりは「デイリーポータル」のパリッコさんが書かれた記事に詳しく書かれています。素敵な記事です。ぜひ、読んでみてください!
https://dailyportalz.jp/kiji/yoshida-no-udon-rikimaru

この記事を読み、さらに他の記事も読んでみたら、もう、いてもたってもいられなくなりました。

絶対行かなきゃ!すぐに行かなきゃ!!

富士見台、ここ仙川からは直線距離では8キロ程度と比較的近いのですが、電車での移動は都心を経由しなければならず、かなりの遠回り。それでも、1回だけの乗り換えで行く方法を発見。京王線の仙川から市ヶ谷までは都営新宿線の直通電車で。そして、市ヶ谷から、西武線直通の地下鉄有楽町線に乗れば、そのまま富士見台に。25キロ程度の移動となり、時間はかかるけど、うん、これなら楽だ!ちなみに新宿で都営大江戸線に乗り換えて、さらに練馬で西武線に乗り換えるという方法であれば、もう少し時間が短縮されます。

KAY1に声をかけたらすぐに話に乗ってきました。

そのルートで仙川を11時41分の快速に乗り、富士見台には無事に12時58分到着。駅を降りてみると、線路に沿った形の道路沿いにお店が続きます。珍しく線路に対して平行の商店街なんですね!石神井方向に歩いて行くと、数分で、「力丸」さんが。

昼のピーク時間を外しているので、ラッキーな事にテーブル席が1つ空いていました。そこに座らせてもらい、メニューを。当然お店のイチオシとニオシを頼んじゃいます。KAY1は「肉うどん」。そしてKAY2はつけ麺タイプの「肉汁うどん」に。麺の量も選べるのですが、二人ともオーソドックスに基本の200gで。

あ、せっかくだからビールも!

昼ビールはサラリーマンを卒業した自由人の特権ですものね。

サッポロ黒ラベルで乾杯!!

待つこと数分で出てきました!


こちらが肉うどん!

麺の太さがわかるのは次の写真で……

肉うどんはまさに吉田のうどんをそのまま伝える逸品。つゆには醤油に合わせて味噌が使われており、独特の辛みがあります。ネギとワカメが入っているのは一般のうどんと一緒ですが、キャベツが入っているところが「吉田のうどん」ならでは!

ただ一つ違うのは、お肉が牛肉である点。本場は馬肉の場合が多いのですが、東京では馬肉が苦手な人も多いでしょうから、これは正解かもしれません。

そしてその下には、主役、超太麺!

もう一つ、重要な脇役が。テーブルには小さな容器が置かれており、「すりだね」と呼ばれる薬味が入っています。ゴマ・山椒・唐辛子などを混ぜて作ったもので、吉田のうどんに欠かせないもの。これをかけて味をまた変化させていただくんです。

さぁて一口。KAY1の表情は……、破顔一笑!思わず笑みがこぼれています。うん、すべてを物語っていますねぇ。

今度はKAY2の番です。


肉汁うどん!奥のビール瓶と見比べてみると
その太さがわかります!

目の前には「肉汁うどん」。蕎麦でもつけ蕎麦系を頼むことの多いKAY2ですから、まずは同じコンセプトの「肉汁うどん」はまさにドンピシャの好み。

さぁて、まずは汁をすすってみると……、ほぉ、柚子の香りが良いですねぇ!「肉うどん」のつゆとは違い、こちらは、味噌の入っていない、関東風のめんつゆです。そして、お肉は豚。これはKAY2の一番好きなタイプで大正解。

さぁ、いよいよ麺を投入……、おっとっと。サクッと皿から箸でつまんで汁にくぐらせて……というわけにはいかない太さと重さ。じっくりと腰をすえて、ずっしりと重みのある麺を1本、ゆっくりとつゆに投入。そして、少しずつ歯で噛み切りながらいただきます。これは「食べている!」という実感。麵類の「するする」といただく感じてはなく、まるで長く伸ばしたサイコロステーキ(!?)をかみ切るような感じ。そっか、これは小麦のステーキなんだ!と気付かされます。

小麦はかつて贅沢品。そう、きっと農家さんにとって、昔は「ハレの日の食事」だったことでしょう。

なるほど!それが「吉田のうどんの神髄」か!と気付かされます。

やっぱり本場仕込みのうどんならではですね。一瞬にしてここが東京都練馬区だということを忘れて、頭の中の風景は山梨県の農村風景に……。

噛めば噛むほどに味わいも広がります。

こりゃ旨い!

ここからは一気に二人とも無言に。

およそ10分かけて完食。

ああ、美味しかった!と二人の横を店主さんの奥様が別のお客さんにネギだくのうどんを運んで行きます。カレーの匂いが……。

あ、噂のカツカレーうどんだ!本場富士吉田にはおそらくないだろうと上記の記事にもご主人がおっしゃっていたカツカレーうどん。次回は絶対頼んでみたい!

さて、支払いを済ませ、奥様と楽しくおしゃべりしていたら、「吉田のうどん、お好きでしたらぜひこちらをお持ちください!」とフリーペーパーをいただきました。富士吉田にある山梨県立ひばりが丘高等学校には「うどん部」があり、そちらが出している吉田のうどんのPR冊子!「うどんなび」、その最新号(vol.11)です。90軒以上ものお店の紹介があるのですが、なんとそのトップを飾るのがこちら「力丸」さん!「注目のうどん店」としての紹介です。


こちらがそのフリーペーパー!

そして、冊子を読み進めると、丁寧な解説やデータなど、うどん部の皆さんの活躍ぶりに驚きます。

さらに、単に吉田のうどんのPRだけでなく、生徒さんたちは実際にお店も営業!

高校生のみなさん、八面六臂の大活躍なんですね。

ひばりが丘高校うどん部のツイッターはこちら。
@yosida_udon

うどん愛にみちたサイトはこちら
http://udonkankoutaishi.client.jp/

素敵ですから、ぜひ皆さんもご覧ください。

冒頭に書きましたが、今回のきっかけを作って下さったUさん、本当にありがとうございました!m(_ _)m


とっても清潔な居心地の良い店内です!

店名 力丸
KAYS独自ランク(5段階)
AAA、AA、A、B、C
AA
電話 03-6770-3749
住所 東京都練馬区富士見台2-18-9
時間 11:00~15:00
17:00~21:00 (LO 20:00)
定休 木曜日
アクセス 西武池袋線富士見台駅より徒歩3分
喫煙・禁煙 禁煙
地図(Google Map) こちら
メニュー例 肉うどん 700円
URL https://teuchiudon.amebaownd.com/