IPAやペールエールなどのビールを楽しむひととき……
クラフトビールの人気とともに、エールタイプのビールが良く飲まれるようになっていますよね。
エールって何?という方のために、ここで簡単に復習しておくと……
世の中のあらゆるビールはほぼ「ラガー」と「エール」の2種類に分類できるんです。
ラガーは下面発酵酵母を使ったビールで、日本でも主流のさっぱり&すっきりタイプのビール。キンキンに冷やして飲むビールですね。「一番搾り」、「スーパードライ」、「サッポロ黒ラベル」、「モルツ」などがそう。
エールは上面発酵酵母を使ったビールで、コクのあるビール。イギリスのパブやベルギーなどで良く飲まれているビールで、キンキンに冷えてなくても美味しい。最近よくみかける「よなよなエール」とか「銀河高原ビール」などがそう。
日本ではビールと言えばラガータイプという時代が長く続いたのだけれど、近年登場しているクラフトビールはエールが多く、ブームの高まりと共にエールタイプのビールが良く飲まれるようになってきたというワケなんです。
中でもIPA(インディア・ペール・エール)と呼ばれるイギリス生まれで香りと苦みの強いタイプのものは特に人気が高いんです。
さて、KAY2はワインとともに大のビール好き。若い頃からず~っと飲み続けてきたビール。
圧倒的にラガータイプでした。一時期、ベルギーを旅行した前後はエールタイプのベルギービールにもハマりましたが、その後はまたラガーに戻ってきています。
が、最近はエールを飲む機会が増えてきました。
一つはあの苦み。
IPAやペールエールなどのホップの苦みが好きになってきたことが挙げられます。
あの味と苦み、最初の頃は慣れないんですよね。なんとなく鉄っぽく感じちゃう場合も。苦いお薬を飲んでいる感じ。ところが、慣れてくると、その味がたまらなく好みに。
暑い夏の、日の高いうちは、ゴクゴク飲むのに向いたラガータイプが良いのですが、静かな夜にゆっくりと味わうのにはエールが向きます。
もう一つは温度。
ゆっくりと飲んでいるうちにグラスの中のビールは温度が上がってきます。温度が高くなっても美味しいというエールだからこそ……、というシチュエーションもあるんです。ラガーだと温度が上がると楽しめません。
そんなシチュエーションと言えば、まずは「電車書斎」の場合。
KAY2は「電車書斎」と称して、電車に乗って読書や文章書きをしたりするのが好きです。往路で仕事をして、帰路はご褒美にお酒を飲みながら車窓を楽しむ。これ、本当に楽しいのです。ただ、電車に乗り込む前にビールを買い込み、いざ電車の中で飲もうとすると、時間差が生じて、どうしても冷たいままというわけにはいきません。保冷剤などもあらかじめ持ってきて、保冷バッグに入れておいたりもしますが、限度があります。そんなとき、キンキンに冷えた方が美味しいラガーよりも、少し温度が上がっても美味しいエールタイプの方が絶対に楽しめるんです。おまけに、車窓を眺めながら飲むにはちびちび飲めるエールタイプが良いということも。
もう一つ。
KAY2は根っからの「ベランダー」。そう、ベランダでボーッと夜の一時を夜景を眺めながら過ごすことが大好き。しかも、その手元にビールがあればなおのこと!実はこの習慣、20才の学生時代から。というのも当時の下宿に狭いながらもベランダがあったんです。近所の銭湯にでかけ、週に1~2度、帰りに缶ビールを1本酒屋で買ってきて、そのベランダで飲むのが楽しみだったんです。貧乏学生でしたが、そこだけは贅沢をしていました。
その後、20年近く、ベランダのない住まいで過ごしたのが悲しくて……。いつかベランダのある住まいに引っ越したいと思っていた夢がかなったのが十数年前。
そこで、学生時代以来の「ベランダー」が復活というわけです。
春から秋まで、夕食を終え、風呂から上がったらベランダで一息。夜景を見ながらボーっと1時間。頭を空っぽにしたり、あるいは考え事をしたり。
そんな片手にはやっぱりエールタイプでしょう!
今夜は旨みの強い「よなよなエール」かな?いや、ヒノキのような香りの「ソラチエース」もいいよね。でも、ぐっと苦みの強い「インドの青鬼」もいいしなぁ……。いやいや、今晩はすっきりとした苦みの「Tokyo Craft」がいいかも……、などと冷蔵庫を覗いて考える一時も楽しいんです。
というわけで、最近はすっかりとエールにハマり、日本のクラフトビール界にエールを送っている(オヤジギャグ!)KAY2でした。(^^;)
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