甲府を訪れたら必ず行きたい至宝の洋食屋さん ~ 「弥生町 洋食こじま」
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甲府を訪れたら必ず寄りたい!
若い頃よりご縁のある山梨県甲府市。最近になってお仕事の関係でも定期的にお邪魔することになったKAY2です。
そして以前甲府を訪れたときに訪問した「弥生町 洋食こじま」さん。そのとても丁寧な作りのランチに感激したのですが、同時に山梨ワインがいくつか置かれていることもあり、思わずグラスを注文し、楽しんでいました。でも、せっかくだから、ボトルで飲みたい!でも昼間からボトルワインだと、相当よっぱらちゃうし……。うん、次回は絶対ディナーで来よう!と固く心に誓っていました。
そして先週、仕事で甲府に。今回はKAY1も鞄持ちとして同行します。仕事の手伝いもかねてということですが、ホントはワインが飲みたいだけだったりして。(^^;)
無事に午後の仕事を終えてホテルで荷下ろし。その日は35度を超える猛暑。少し時間があるので、いったんはホテル近所にある居酒屋「安べゑ」に入りビールで涼みます。
いよいよお店へ
生ビール2杯を飲み干し、良い心持ちになったところで立ち上がってお店へ向かいます。駅をはさんだ反対側ですが、駅近のロケーションなので、わずか5分ほどで到着。ちょうどお店の開店時間だったので、地下にあるお店から女性が上がってきて黒板を照らすライトを点けるところでした。ニコニコ&ハキハキと明るくと対応してくださる彼女と少しおしゃべりして、お店に案内されます。
入り口はとてもシンプルで一種の格調の高さをも感じます。洋食屋さんではなく小料理屋さんか料亭かな……と思わせるくらい。
前回訪れたときと印象は一緒。地下なので、当然外部からの採光はないのですが、部屋の奥にはお花が数種類飾られてて明るい印象です。そして、全体にとても清潔な雰囲気です。
今回、お店が開店したばかりの時間ですから、他にお客さんはいずに我々が店を独占!なんとも贅沢な気分です。
今回注文したのは……
まずは何と言ってもボトルワイン!
スパークリングが2種類、そして赤と白は3種類ずつから選べるのですが、いずれも山梨のワイン!
今日はおそらくゆっくりお店で過ごすのでフルボトルで2本いけると踏みました。すると、最初はやっぱり「泡」!
我々も飲み慣れている大好きなメルシャンの「日本のあわ」(3,900円)に。
そして、その後は赤で行こうと思います。今回はお店の方のオススメに従って「キザンワイン赤」(3,600円)を選びます。ブラッククイーン100%のワインです。「機山洋酒工業」は知る人ぞ知る甲州市塩山にある家族経営のワイナリーです。機山のワインは東京ではあまり飲む機会がありませんから、これは楽しみです。
そして料理ですが、前回からずっと気になっていた前菜の盛り合わせ(1,500円)。これは絶対にはずせません。ワインに合う前菜が揃っているはず!
そして、その後のメインに関しては、豚肉大好きなKAY2が「眠り豚はるなのカツレツ」(1,480円)を。そして、KAY1は「ずわいがにのクリームコロッケ」(1,050円)を頼んでおきます。
さて、改めて店内を見渡してみるのですが、内装はとてもシンプル。窓には障子もあり、前述のようにもともとは割烹か小料理屋さんだった?と思えるような間取りですが、ベージュ系で柄のない壁に黒い柱のコントラストが、やわらかくもエッジの効いたモダンな印象を与えてくれます。テーブルや椅子もその色と調和しています。そして棚には観葉植物なども置かれており、とても居心地の良い空間です。
日本のあわで乾杯
まずはグラスにそそいだ「日本のあわ」。これ、ホントに外さない良いワインなんです。KAYSにとっては定番とも言えるワイン。甲州とシャルドネをアサンブラージュしたワインです。もちろん、国内産のぶどうを使っています。酒店などでは実売価格が二千円を切って千円台なのも助かります。日本のワインがこんなに美味しくなって日常的に味わえる時代が来たなぁと感じさせるワインです。
口の中を泡がはじける感じはまた今日の暑さを思えば格別ですし、昼間の仕事もクライアントさんたちに大好評だったこともあり、ご褒美のような気分になります。
前菜盛り合わせ登場
そして、いよいよ前菜の盛り合わせが登場!
テーブルに置かれた瞬間、「わぁ!」と声を上げてしまいました。
美しい!
そうなんです。大きい木製のお皿の上に綺麗に置かれた前菜たち。眺めているだけで幸せになります。丁寧に作られていることがよくわかる盛り付け。キッシュ、ラタトゥイユ、ピクルス、生ハム、チーズ、パン……と、左右対称に1人分ずつわけて並べられていますが、視覚的にも色とりどりで実に華やかな印象。
そして味わってみると……。
至福!
ワインが進みます。
美味しいものを食べるときというのは無言になる時もありますが、逆におしゃべりが進むこともあります。食事が主役でありながらも、会話に華を添える。両方の役割を見事に果たしてくれる「洋食こじま」の前菜盛り合わせです。
赤ワインはキザン
さて、そろそろ赤ワインに……。
ということでキザン登場!
キザンワイン、本当になかなか買えなくて、以前飲んだのはやはり山梨県を訪れたときにレストランで飲んだっきりです。
品種のブラッククイーンは日本でワインの父と呼ばれる川上善兵衛氏が作り上げた交配品種。タンニンが強めのしっかりとした赤ワインが出来ます。本来は濃い味付けの肉料理に合わせていただくものですが、本日はシーフード系のコロッケと豚肉のカツレツ。果たして相性はどうでしょう。
とりあえずはまずワインを一口。
おっ。想像通り、しっかりとした味わいです。ミディアムに分類されますが、久しぶりに赤ワインで濃いのを飲んだなぁ……と思います。香りはベリー系の香りがし、やはり独特のタンニンの強さ。ややワイルドなワインとも言えます。
チーズとの相性もバッチリ!
主菜の2品
さぁ、いよいよメインの登場となります。
「ずわいがにのクリームコロッケ」
デミグラスソースが敷かれた上に綺麗に揚がったコロッケが3つ。パン粉も細かく美しく揚がっています。横に野菜とそしてタルタルソースが置かれています。
口にすれば、サクッと音をたてますが、すぐにほろっと溶けるような衣。そして、中にはとろっとろのクリーム。ズワイガニの香りが口内と鼻腔を満たします。
なんと上品な味わいでしょうか!
そしてワイン。これがなかなか良いの取り合わせなのです。そっか、シーフード系と言ってもデミグラスソースがあるからこそ、赤ワインとの相性を高めてくれているのですね!
さて、続いて「眠り豚はるなのカツレツ」。聞き慣れない名前の豚ですが、群馬県の榛名ポークを山梨県笛吹市にある「岩野精肉店」が氷温熟成で仕上げた豚肉。臭みがなくうまみが強いと評判です。そのお肉を厚めにカットして揚げているこのカツレツ。こちらもサクっと揚がっています。しかも、断面を見てみるとぶ厚く、そして実に綺麗な桜色。見ているだけでウキウキしてくるカツレツです。そして洋食屋さんのカツレツらしくこちらもデミグラスソースがかかっています。
こちらも赤ワインが……、もう、どんどん進んじゃいます!
食べ終わる頃にはすっかりと2本目のワインも空っぽに!!
料理も接客も実に丁寧な気持ちの良いお店
それにしても……、洋食屋さんというのは大変な仕事だと良く言われます。ソースなどの仕込みにもの凄く時間がかかるそうです。丁寧に、そして良心的にしようとすればするほど手の掛かり方が半端なくなるのです。この「洋食こじま」さんの料理を見ていると一つ一つ、実に美しく、繊細で、そして美味しく、妥協がみじんもありません。完成度がきわめて高いのです。これほどの料理を作るために、どれだけの作業をなさっているのやら。本当に脱帽です。
そしてもう一つ特筆すべきは接客です。ホールをお二人で担当していらしたのですが、とても物腰らかく、明るくフレンドリーな対応に、心からリラックスできる時間を過ごすことが出来ました。
ワイン好きの人にはもう一つ、嬉しいことが。「洋食こじま」さん、ワインの持ち込みがOKなんです。1本、1,500円。ですから、自分の好みのワインを持ち込んで素晴らしい料理を味わうことも可能です。
KAYS、次回の甲府訪問でもまた訪れたいと強く思いました!
(注:記事内の値段はすべて税別になっています)
店名 | 弥生町 洋食こじま |
KAYS独自ランク(5段階) AAA、AA、A、B、C |
AAA |
電話 | 055-242-9119 |
住所 | 山梨県甲府市北口1丁目2-14 甲府北口プラザビル B1F |
時間 | 11:30~14:00、17:30~24:00(LO 23:00) |
定休 | 日曜日、第1月曜日 |
アクセス | 甲府駅より徒歩3分 |
地図(Google Map) | こちら |
メニュー例 | オムライス(サラダ、ドリンク付き) 1,100円 |
URL | https://www.facebook.com/Tonnerre.bistro/ |
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