門出(宇都宮)~フードコートで手軽に本格的な肉料理と日本ワインが味わえる



門出自慢のハンバーグと赤ワイン

お店を知ったきっかけ

昨今は日本ワインがすっかりと日常生活に浸透してきています。

外食のお店でも日本ワインを意識して出して下さるお店も増えました。

でも、「フードコート」で……というのはまだまだ少ないのではないでしょうか。そう、そんなお店が栃木県の宇都宮、しかも駅ビルにあるんです!

宇都宮駅の駅ビルには「パセオ」という商業施設があります。

所用で宇都宮に出かけることになったKAY2。駅近くで食事を……と思ったときに、宇都宮なら餃子だよなぁ……と、最初は餃子を食べようかと思ったのです。駅ビルにも餃子を出すお店が数軒あります。念のためにとネットで駅ビルの「パセオ」のフードコートを調べたときに、ふと気になったお店があったんです。

それが「門出(かどで)」です。

「門出」とは

宇都宮市内でとんかつや焼肉店を経営する「宮食」という会社が2020年に開いたお店。「ガーデングリルKADODE—門出」という名前で、日光高原牛のハンバーグ、那須高原豚の自家製ハムなどを中心にしたメニューで、ワインの品揃えも豊富というお店です。フードコートでは珍しいタイプのお店。

自慢のメニューはハンバーグ、ステーキ、香草焼き、タンシチューと、かなり肉寄りです。

ただ、フードコートらしく、プレートにしたセットなどもあり、ランチにも気軽に使えそう。

ただ、KAY2が気になったのはワインなんです。

「豊富なワイン」とお店の宣伝文句にあるのですが、フランス、イタリア、ドイツ、アメリカ、日本など、全部で20種類のボトルワインがメニューに載っています。グラスは赤が4種類、白が3種類。そのうち1種類ずつが日本ワイン。栃木県を……、いや、日本を代表するワイナリー「ココ・ファーム・ワイナリー(COCO Farm)」の「農民ロッソ」と「あしここ(Ashicoco)」です。

そっか!あのココ・ファームのワインがグラスで手軽に飲める。そんなお店がフードコートに!!

さらに、ワインのつまみとなるサイドメニューも充実!

これらが決め手でした。

外観の印象と店員さんの雰囲気

こちらがフードコート内のお店!

宇都宮駅、さすがに大きいです!

そして、その駅ビル1階の一部が「宇都宮フードホール」と名付けられたフードコートになっています。比較的小規模なもので、営業しているのは、唐揚げの「天唐」、ベーカリーの「THE STANDARD BAKERS」、カレーの「ashitamo-iihi」、ラーメンと餃子の「満天家」、そして今回とりあげる肉料理とワインのお店「門出」の5店のみ。ですから、その真ん中にある座席数もさほど多いわけではありません。幸い、KAY2が訪れたのは平日の午後3時過ぎ。座席は空いていました!

さっそくお店の方を見てみると、お店自体にも小さなカウンターが設けられており、二人のお客さんが食事をしていらっしゃいます。そして、お二人とも手元にお酒が!

え?ホントに昼間から飲む人が集まるんだ!

まずこの事実に驚きます。

そして、もう一つ、特徴的なのはお店で働く男性2人の風貌です。髪の毛をしっかりと寝かせた姿、そして服装からも、まるで、レストランのソムリエのよう!

だって、ここ、駅のフードコートですよ!

同じフードコートでも他のラーメンや唐揚げ店などはカジュアルですから、これは目立ちます!

そして、ひっきりなしに厨房からはハンバーグの肉から空気を逃がすために手で肉を叩く音が……。これ、本格的すぎません?

雰囲気に気圧されてやや緊張の面持ちで注文カウンターに立つKAY2です。

メニューの印象

料理のメニュー

料理はあらかじめホームページを見て決めていました。

実はワイン好きのために「前菜盛り合わせ」があるんです!これはマスト!

それとワインを注文して、あとは、成り行きで追加注文を……と考えていました。

そして、カウンターで「前菜盛り合わせを!」とお願いし、そしてワイン。

もう、これは当然グラスでココ・ファームのものでしょう!まずは白から!

ということで、注文し、常連さんたちが座るカウンターは遠慮し、フードコート中央の椅子に腰掛けます。

白ワイン~「Ashicoco」と前菜

ほどなくワインと料理が出来上がったと言うことで手元のコードレスチャイムが鳴ります。

受け取って席に戻ります。あらためて「前菜盛り合わせ」を眺めてみると、きっとそのときそのときで内容は変わるのでしょうが、今回は野菜中心のメニュー。

ラタトゥイユ、ポテトサラダ、大根のサラダ、キノコのマリネ、豆のトマト煮、そしてハム。全体に軽い前菜ですが、白ワインにはバッチリ!

Ashicocoと前菜の盛り合わせ
ワインにぴったりの料理です!

そして、白ワインはもちろん「ココファーム」の「あしここ」。

何よりもまず大ぶりのグラスに注がれたワインの量に嬉しくなります。結構多いです。値段は1杯で税込み780円でしたが、これなら納得!

甲州主体で、他にケルナー、デラウェア、プティ・マンサンなどがブレンドされたワイン。ほんのり甘く、さわやかで飲みやすいワインです。

20年以上前のさほど美味しくなかった日本ワイン(特に甲州)を知る人間にとっては、感無量です。ああ、こんな美味しい日本ワインが駅ビルのフードコートで味わえるなんて!

ワインリストです

くいくい飲んじゃいますぅ…。前菜もすぐに食べ終えてしまい、やっぱりこれは肉でしょ!ということで、お店ご自慢の「日光高原牛ハンバーグ」を!ソースは3種類から選べるのですが、お店の方によると、圧倒的に「和風」が評判とか。そこで、和風のソースで。

そして、ワインは赤。もちろん「農民ロッソ」と今回はココファーム祭り!

赤ワイン~「農民ロッソ」とハンバーグの組み合わせ

再び手元のチャイムが鳴り、料理を受け取ります。

席に戻ると、隣に若者が。若者はたこ焼きを持ってきました!う~ん、ソースの良い香りが……。

こちらはハンバーグ、隣はたこ焼き、さらに一つ隣の大テーブルでは中国語を話しているご一家が餃子を!さらに後ろではタイ語と思われるカップルがラーメンを。

なんとも国際的で不思議な環境の中で、「農民ロッソ」を一口。こちらはメルロ、カベルネ・ソーヴィニョンなどボルドー品種を主体にしたワインです。樽の香りがしっかりとして、一方でマスカット・ベーリーAやブラック・クイーンなども入っており、やや複雑さも感じさせます。

実はKAY2が初めてココ・ファームのワインを飲んだのはもう20年近く前。確か「OAK BARREL」という赤ワイン。そのときにすっかりと気に入ったので、ココ・ファーム自体、強い印象での出会いをしたワイナリーなんです。その後もワイナリーの様々なワインを飲んできました。今回も、期待を裏切らず、楽しませてくれます。

メインはこちら!

そして、料理の「日光高原牛ハンバーグ」。さすが、名物だけあって、しっかりとしたお肉の旨みが味わえます。お肉に臭みがないので、「宮のたれ」風の和風ソースがバッチリということもあるのでしょう。

というわけで、大満足の体験でしたが、ここはフードコート。

もし時間があるなら、せかっくですから「門出」さんだけでなく、他のお店の料理、たとえば、餃子や唐揚げなども一緒にいただいて、国際色豊かな夕食をワインで!というのもいいですよね。そしたら、今度来るときはフルボトルで頼もうかな……。

次の楽しみが出来ました!

「門出」、また来ます!

店名 ガーデングリル お肉とワイン 門出(かどで)
KAYS独自ランク(5段階)
AAA、AA、A、B、C
A+
電話 028-627-8550
住所 宇都宮市川向町1-23宇都宮パセオ1F宇都宮フードホール
時間 10:00~22:00
定休  
アクセス 宇都宮駅ビル内
地図(Google Map) こちら
メニュー例 日光高原牛ハンバーグ(130g) 860円(税込)
URL https://miyashoku.com/kadode/