真夏の昼下がりにフランス風元祖「微アル」を楽しむ ~ ミントリキュールの炭酸水割り
毎日猛烈な暑さが続きますね~。
本当に身体が芯から溶けそうな毎日。
そんな午後、どうにか乗り切る工夫の一つが冷たい飲み物。
KAY2には鮮烈な思い出があります。
以前、サラリーマンだったときのこと。同僚の日本人にフランス生まれのフランス育ちという方がいらっしゃいました。言葉もフランス語の方が母国語で得意。確かに見かけは日本人ですが、着ているものや物腰……、やっぱりフランス風なのです。
そして彼とはワインが共通の話題、いつも盛り上がりました。
その彼と、真夏のかんかん照りの日、その日、早朝からの仕事を終えて遅いランチに行ったときのこと。当時、都内には珍しく本場フランスのガレットを出してくれるお店と言うことで彼の行きのつけのレストランに。
本当はワインを飲みたいところですが、まだ日が高いのでちょいと遠慮しちゃいます。ジンジャエールにしようかな……と思っていたら、彼が「KAY2さん、もしよろしければ僕のいつもの流儀で飲むのをご一緒しませんか?ほんの少しだけアルコールが入っているのですが、ごくわずだし、KAY2さんはお酒に強いので、真っ赤な顔で歩く心配もないですよ」とのこと。
ま、確かにもう仕事も終わっているんだし、いいかな……と、彼の言葉に従うことに。
お店の人となにやら一言二言かわしたあと、しばらくして出てきたのは、いかにも涼しそうな緑色の液体と氷が入ったグラスでした。液体からはシュワッと炭酸が出ているのがわかります。
ん?メロンソーダ?と一瞬思います。
しかし、グラスを口に近づけたらすぐに強いミントの香りが。
え?ミント?
そうなんです。ミントリキュールをペリエなどの炭酸水で割ったものだったんです。「Diabolo Menthe」とも呼ぶそうです。
彼曰く。
「フランスではずっと僕の夏の定番だったんですよ。これ、本当にさっぱりした気分になりますし、アルコールも、こうして割ってしまえば1~2パーセントにも満たないので、フランス人は仕事の途中のランチにも飲んだりしていますよ。お好みでレモンを加えてもいいです」
なぁるほど!こんな夏の楽しみがあったんですね。
まさに「微アル(コール)」の先取りでしょうか。
かの国の豊かな食生活を思うと、こうした飲み物の楽しみもいろいろとありそうですねぇ。
もちろん、その日いただいたガレットにもとってもよく合いましたし、何よりも、見た目、香り、そして味わいのすべてがさわやかで、真夏の暑さが和らいだことを覚えています。
あれからもう20年近く経ちますが、今年の猛暑を体験し、ふと思い出して味わいたくなりました。
リキュールは代表的な GET27(ジェット27)というフランスのものを。ネットで1,800円ほどで手に入ります。ワイングラスに注いだウィルキンソンの炭酸水と氷、そこにこのリキュールをちょっとだけ垂らすのです。ですから、アルコール度数で言えば1%にも満たない割合になります。それでも十分にミントの香りと味わいが楽しめるんです。
うん!この味!!
口の中もさっぱりと、そしてやがて身体全体に涼しさが染み渡ってくるような気がします。
というわけで、この暑い夏も、この飲み物で乗り切れそうです!
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