『月の雫』と『山梨甲州』ワインのペアリング……、そりゃ、美味しいよねぇ!(^^)



……と、タイトルに書いたとおり。

日頃から良く飲んでいる「甲州種」のワインとのペアリングが最高のものを見つけちゃったんです。材料を考えてみれば、当たり前と言えば当たり前なのですが。

でも、こうした辛口ワインって、普通は食事時に飲むという常識がついつい邪魔をしちゃうんですよねぇ。

この日は近所のスーパーで山梨フェアをやっていて、この山梨銘菓である「月の雫」を手に入れたところから、この話が始まります。(^^)

ご存知の方も多いかもしれませんが、月の雫、甲州種のぶどうを一粒、皮付きのまままるごと糖蜜にくぐらせたお菓子。

かつては山梨を代表する食用ぶどうとして知られた甲州種も最近はワイン用のブドウ品種としての認知度があがり、生食ではなかな食べることが出来なくなってきています。

甲州種は独特の酸味があり、これが糖蜜の甘みと一緒になると良いハーモニーを作り出す……というお菓子です。

生のままのぶどうを使っている関係上、賞味期限は短いですし、販売期間も9月ごろから12月ごろまでの限定です。

さて、そのお菓子、お茶でいただくのが普通なのかもしれませんが、甲州ぶどうといえば、やはりワイン。しかも近年国際的にも認知度があがる甲州種のワインとあわせてみたくなるんですよね。

幸い、前日、料理に合わせて飲んだ「シャトー・メルシャン 山梨甲州」がボトルに少しだけ残っていました。我が家では定番の甲州ワインです。

うん、この分量なら休日のおやつに飲むにはぴったり!

ということで、冷蔵庫から取り出してきた「月の雫」と「山梨甲州」。

さて、まずは「月の雫」から。

口の中に入れて、サクッとした外側の糖蜜を軽快に歯で砕きます。すると中の甲州ぶどうの果皮が舌に感じられ、その直後、中の果肉ともに果汁があふれ出ます。

おお、すっぱい!!!

そう、この強い「酸味」こそが甲州の特徴。そして、その酸味を周囲の溶けた「甘い」糖蜜が混じり合うことで、全体の味のバランスが保たれるんです。

さらに言えば、中から滴り出る「サラサラ」の果汁と、周囲の「サクサク」感。

つまり、味では「酸味」と「甘み」、舌触りでは「サラサラ」と「サクサク」の2つの面で、相反する要素がバランスをとる

うーん、こんな複雑なお菓子の楽しみ方、他にはさほどないですよね、考えてみれば凄いお菓子です!

そして、そこに「山梨甲州」を口に流し込んでみると……。

うわぁ、水になった!

そう、だって、原料はいっしょの「甲州ぶどう」だもの!

でも、ワインのおかげでフルーツの香りはより高まったぞ!

単体で飲めばそれなりに酸味を感じる甲州種のワイン。それが、すっかりと「月の雫」と溶けあって、まるでグレープフルーツのような柑橘系の香りの高い水になったという不思議な感覚。

これですよぉ!

これだからこそ、ワインって、面白いですよねぇ。

ペアリングの楽しみ、食事だけでなく、おやつでも楽しめることがよ~くわかりました!!