La Prima Pagina(ラ・プリマパージナ)~仙川(若葉町)を代表する驚きのイタリアン

2023年4月30日




懐かしい名店「わいん場」さんの引き戸も健在!

きっかけ

京王線の仙川駅周辺には名店と呼べる素敵なイタリアンレストランが集結しています。

ラマンチーナ、Oggi(オッジ)、トラットリア・フィーロなどなど、挙げていけばたちどころに10軒以上の本格的なイタリアンが頭に浮かびます。それにパスタのお店を加えると、もう目がまわるくらい!まさにイタリアン天国。

でも、実はまだKAYSが訪れていなかったお店があるんです。それが、「La Prima Pagina(ラ・プリマパージナ)」です。

いままで訪れていなかった理由は簡単で、オープンされたのがコロナ禍の真っ最中の2021年。行きたくとも、仕事先から外食を避けるように指示が出されていた期間が結構あったために行けなかったということがあります。

ようやく世の中の流れが変わり、自由に外食ができる時代になりました。

すると、前から行きたかった、まだ未経験のお店への訪問を始めましたが、中でもこちら「La Prima Pagina(ラ・プリマパージナ)」はダントツに行きたい候補だったのです。

まわりから聞こえてくる評判がとにかく良いのです。中でも、我々が敬愛するレストランのシェフもお客さんとして訪れていて、その結果、「良いお店です!しかも凄いコスパです!KAYSさんにもオススメ!」と太鼓判を押されたのを聞き、ますます行きたくなっていました。競争相手となるかもしれないお店なのに、素直にその実力を評価する、そのお店のシェフを改めて尊敬した我々です。(^^)

公式のホームページもとってもオシャレで、素敵です(こちら)。

というわけで、今月になって、ディナーに予約して二人で行ってきました!

我が家からのアクセスの良さに感謝!

実は、我が家から徒歩数分の距離なんです。そう、「超」ご近所!!

さらに言えば、お店はオープン前「わいん場」さんという伝説的とも言える、素敵な日本ワインのバーがあった場所。「わいん場」さんには何度もお世話になったKAYSですから、その後にできるお店というのはとても気になっていました。京王線の仙川駅からは10分ちょっとと、少し歩きます。バス停で「若葉町二丁目」というのが近くにあるのですが、仙川駅からバスを使うのは少々不便です。仙川駅からバス停まで歩く時間で、お店の近くまで来ちゃいますので、駅からで、天候の悪い日でなければぜひ歩いてみて下さい。ちなみに若葉町二丁目バス停付近はラーメンの「しば田」や中華料理の「楽山」など、全国区で人気の名店が集っているという奇跡の場所でもあります。しかもこちらのお店は「楽山」の隣!

ただし、お店が面している通りは対面二車線ですが、道幅が狭く、しかもバスも通る道です。くれぐれも車に注意して事故の無いように歩いてくださいね。

それにしても、若葉町、のんびりとした住宅街ですが、こんな名店たちに思い立ったらひょいと歩いていけるというのは素敵なことだと思います。そして、そこにのちほど述べるように、新たにイタリアンの名店が加わったのですから。

お店の外観と居心地の良い内装

「わいん場」さんの外観を残す三枚引き戸。色こそ青く変えられていますが「懐かしい!」と思わず心の中で叫んでしまいます。そして、中に入ってみると、もちろん、壁や棚などは以前の懐かしいワイン場さんの面影が残っています。一方、カウンターと反対側の壁の色は海や空をイメージするブルーに変えられています。おしゃれで居心地の良い空間です。

テーブルが3つとカウンターで、おそらく14~5人という大きさは、このサイズの店舗でも、狭苦しさをさほど感じさせず、ゆっくりと食事をするのに十分な配席ですね。

そして、何よりも迎え入れてくださるお二人の笑顔がまた素晴らしい!

ソムリエ兼シェフの伊藤さんがドリンクと今日の料理の説明をしてくださいますが、その言葉遣いや説明の仕方に、様々な心配りを感じることができます。

さらに、奥の厨房ではシェフの金子さんが料理を作っていらっしゃいますが、時折、こちらにも笑顔で目を向けて下さいます。

この時点で、ああ、なんてフレンドリーで素敵な雰囲気なんだろうと、今日の夕食の「満足」を確信しちゃいます。(^^)

ボトルワインを選ぶ楽しさ

生ビールは東京クラフト一択というのは面白いですね!サントリーのエールビールですが、実はKAY2が大好きな銘柄。最初の一杯はラガータイプが……という気持ちもありますが、実はエールタイプだとワインとの間を行き来しても味が楽しめる良さがあります。ラガータイプだとワインの後に飲むと、どうしてもえぐみが出ちゃうんですよね。東京クラフトのようなエールならば、ワインの途中や後で乗り換えても大丈夫。そんなビールなので、こちらにあるのもそういう理由もあるのかな……と、ワイン好きでありビール好きでもあるKAY2はついつい思っちゃいます。

さて、ワインについてはなんといっても伊藤さんに聞いちゃうのが一番。

「あの~、今日の料理に合わせたワインとしてはどんなのが良いですか?」と直接尋ねちゃいます。専門家に聞けば間違いないし!

「そうですね、どんなタイプがお好みですか」と伊藤さん。

そこで、我々の希望を伝えるとセラーから4本のワインを持ってきてくださって説明を。あとで他のお客さんの席でも同じように説明をされていたので、客の好みにあわせていくつか候補をもってきて下さるという「ラマンチーナ」と同じ方法で提案して下さいます。

この日はサンジョベーゼにメルローとソーヴィニヨンブランを合わせた赤ワインをいただくことにしますが、まずは、KAY1はグラスのスパークリング、そして、KAY2は東京クラフトで乾杯!

料理は繊細で見事

実は、こちらのメニューはコース一種類のみ。それも料理の内容はある程度の期間、固定なんです。旬のものを大量に仕入れることでコストを下げることに成功しているというわけです。なるほど!そして、お店のホームページに料理の内容が掲載されていますので、そちらをご覧になって「お、今はこれがあるから予約しよう!」となったり、「先日食べたあれが美味しくて、また食べたいから料理が変わる前にもう一度行こう!」という風になるんですねぇ。

この日はまず突き出しに「カンノーロサラート アッフェターティ」が。生ハム、サラミ、そして我々の世代ですと映画などでおなじみの「カンノーロ」が。スパークリングワインにも東京クラフトにもぴったりの1品です。

そして、次のスープは「旬」炸裂です。そう、グリーンピースを使ったポタージュ。

香りが、そして味が、濃厚なグリーンピース。これは美味しい!

そして、お店で手作りのパンが進みます!

そして前菜。まずは冷前菜として「インサラータ ディ プリマヴェーラ」の登場。こちらのまず見た目の素晴らしさにため息が。新ジャガ、ヤリイカ、セミドライトマトにバジルソース。これはもう「ワインを飲め!」といわんばかりの前菜です。そして、イタリアンパセリとセミドライトマトの赤の対比が美しく、盛り付けの繊細さ。シェフ、ただ者ではないですねぇ!

続いて温前菜。こちらは「ポークフィレソテー 赤ワインソース」です。

お肉と言えばビーフ!という方も多いのですが、実はポークというのは調理によってとてもやわらかくて滋味深い味わいが楽しめます。それに赤ワインソースが寄り添って、小さいながら前菜とはいえ、メインのような味の満足感があります。この頃には赤ワインに移っていて、実に見事なハーモニーを作り出してくれます。

次に登場したのはスペシャリテ、「自家製ニョッキのゴルゴンゾーラソース」。

想像していた濃厚なチーズ味というのとはちょっと違い、割とあっさりした味わいなのが意外でした。が、むしろこの品の良さとも言える味わい、これはかえって好きかも!と普段あまりゴルゴンゾーラを食べない我々に取ってもとっつきやすく「美味しい!」と素直に言える逸品でした。

さぁて、いよいよメイン!

「黒毛和牛のアッロースト」、見て下さい!この素敵な色合い。もう、文句なし!言葉なし!しばし沈黙で味わいます。

やっと出てきた言葉が、

「旨~~~い!!!」

いや、もう感動です!

今までのすべての料理、味わいも、見た目の美しさも、すべて二重丸、いや、三重丸!!!ああ、美味しかった!

いや、待ってください。ここで、「〆のパスタ」なるものが!この日は「アマトリチャーナ」。新玉葱を使うところがさすが「旬」にこだわるシェフ。さらにベーコンも自家製とか!

そしてシメのとあるのは、実は、ここで、お腹の具合を見て、そこで量を決めるという意味があるらしいんです。確かに「分量的」には多くないコースではあります。ちょっと足りないなぁ……という場合、ここで、分量の指定をして大盛りなどにできるというのが、ミソ!

我々の場合は、良い腹具合なので、通常の分量である80gでお願いしましたが、若い方などは大盛りにされるでしょうね!

いつの間にやらボトルワインも空いてしまい、すでにグラスで追加の白を頼んでいる我々ですが、それも二杯目に!

そして、パスタを食べ終えた時には、それも空っぽ。

次はデザートだよね……。となると「スパークリングで!」と頼んだ我々。分量を合計すると、ほぼ2本を開けたことになりますねぇ……!うーん、この辺から記憶が曖昧だ。(笑)

でも、デザート、しっかり写真も撮っていました。

「パンナコッタとイチゴジュレ 紅茶のケーキ」です。

それにスパークリングの幸せ。

大満足でコスパも抜群!これから何度も通いそう

でも、正直に言いましょう。このあと、珈琲を飲んだのですが、そこで記憶が一瞬、途絶えています。(爆)

あれほど豪華な食事を食べて、しこたま飲んで、支払いは二人で福澤諭吉先生1枚と野口英世先生が数枚(コースは一人3,500円です)。ああ、幸せすぎるぅ!

さらにお店を出てふらふら歩くと、数分で自宅に。

こんな幸せを味わえるなんて、若葉町、最高ですぅ!!!

というわけで、リピート確定の素晴らしいお店です。次のメニューも楽しみですねぇ!

ちなみにランチメニューもコース一種のみとなりますが、こちらは、ディナーの品数が少なくなっただけ(付け出し、スペシャリテがなく、〆のパスタがメインに)で値段はなんと1,300円!驚きの超絶コストパフォーマンスです。

健康面でもとても安心な料理

実は「リピート確定!」としたのには料理の味、コストパフォーマンスの良さだけでなくもう一つ魅力を発見したのです。

それは健康面です。

KAY1は食事によって血圧が左右される傾向にあります。外食すると翌朝は大抵血圧が上がるんです。塩と化学調味料に反応するのではないかと思われます。それが、このお店で食事をした翌朝、血圧が上がらず、通常のまま。これは嬉しかったと言います。血圧が上がらないお店は我々が大好きな仙川の「ラ マンチーナ」もそうです。どちらのお店も食材にこだわり手作りを徹底されていてるからなのではないかと思います。事実、お店のホームページを見てみると、「可能な限り自分たちの手で調理することをポリシーとしており、例えばパンやパスタも可能な限りお店で手作りしています」と説明されています。

そうしたシェフの想いが我々の健康の維持、いや増進にもつながるのだなぁ……と感謝です。

店名 La Prima Pagina(ラ・プリマパージナ)
KAYS独自ランク(5段階)
AAA、AA、A、B、C
AA
電話 050-8881-5142
住所 東東京都調布市若葉町2-22-10
時間 11:30~、13:00~2部制(~14:30)
17:30~22:00 (最終入店 20:00)
定休 水曜日
アクセス 京王線仙川駅より徒歩12分
喫煙・禁煙 禁煙
地図(Google Map) こちら
メニュー例 ランチコース 1,300円
URL https://prima-pagina.jp/