音楽配信の時代にあえてCDを聴くのが新しいトレンドになるかも!? FiiO DM15 R2R
Contents
FiiO DM15 R2Rとの衝撃の出会い
世の中、音楽を聴くのはサブスクの音楽配信が主流。私も気づけば幾つかの配信サービスを利用しています。
かつて大量に持っていたCDはすべてリッピングしてNASに。そしてCDそのものは押し入れに……。
CDプレーヤーも古くなり不具合が生じてもそのまま。もはやCDを聞くことはないかも……と思っていたこの頃。
ところがある日、ネット記事を読んでいて衝撃が走ったのです。
なんだこれは?
ポータブルのCDプレーヤーです。私もかつてはSONYのDiscmanを持っていたことを思い出します。
筐体そのものは同じようなものですが、フタがなんと透明(Discmanシリーズにもあったはずですが)。そして操作部のディスプレイはオレンジの文字が高精細。スクエアなアルミ素材のデザインは実にシンプルです。
カッコイイ!
いわゆる一目惚れというヤツですねぇ。やられちゃいました。惚れ込んじゃいました。このデザインに。
「FiiO」の「DM15 R2R」という製品です。
そこでネットでさらに詳しく調べてみると……。
またもやFiiO!
まず、メーカーの「FiiO」。FiiOといえば、高い技術力と所有欲をくすぐるようなデザイン力。そして、高機能を謳ったオーディオ製品を次々と生み出しています。中国のメーカーなのに、それを感じさせない垢抜け方(失礼!)。さらに日本に代理店(エミライ)があるため、故障した場合の修理などの問題もクリアできます。
このブログでもFiiOの製品についてはラジオに惚れ込み購入した話を書きました。
それにしても、まずデザインを気に入ったこの製品。どんな製品なのか?
デザインだけじゃない。機能が実に充実していた
調べてみると興味深い事実が次々と。
この機種の前に「DM13 BT」というCDプレーヤーを出しており、それをブラシュアップした上級バージョンという位置づけのようです。
ヘッドホンは通常の3.5mmの他に4.4mmのバランス接続も可能。Bluetoothも様々なコーデックに対応。さらにデジタル出力もできてしまいます。おまけにDACも搭載。USBで入力した音声をハイレゾで聞くことも!おまけにリッピングでWAVファイルを出力することも。
バッテリー駆動で7時間程度の持ちだそうですが、USBで給電して聞くことも可能。
うーん、こんな製品が出ていたなんて!
これはポータブルの域をこえて、立派なピュアオーディオ的なCDプレーヤーではないですか。
機能は平凡な耳しか持っていない私には猫に小判ですが、とにかくそのデザインに惹かれちゃったからには仕方ないですねぇ!
前述のようにCDプレーヤーが壊れたままになっていたので山の神に相談したところ、OKが出ました!
というわけで、購入決定。3種類のカラーがあるので(もうじきレッドも加わって4種類になるそうですが)迷います。以前だったら黒が好きだったのですが、最近は寄る年波に勝てず薄暗い場所での暗い色は見にくくて、明るい色を……ということでシルバーに決定しました。(^^;)
届いた製品のパッケージや扱いの高級感に驚く
そして数日後、届いた段ボールを開き、中から箱を取り出してみます。
なかなか良いデザインの箱。おまけに頑丈な造りになっています。あちらの国の製品を買うと、箱もなくクッションでグルグル巻きにした製品が届くことがありますが、こちらは立派。
そして、中をあけてさらにビックリ。本体のフタ部分はガラスになっているのはわかっていました。当然傷つきやすい。ところが、なんと、そのフタにはすでに自分で別売のものを買って貼るような立派な保護フィルムが貼られているんです!おまけにその表面はまだ保護フィルムにもともと付いていたようなプロテクトシールを貼った状態。それを剥がして使うようにとの指示。なんと丁寧なんでしょう!おまけにその保護フィルム、予備が1枚付属しています。こりゃ、すごいなぁ……と感激。
日本のメーカーでもここまでやってくれるところは稀でしょう。きめこまやかなサービスにノックアウトされてしまいます。かつて同じように丁寧なサービスを心がけていたSONYが大好きだった私、FiiOも好きになったかも!
いよいよ電源スイッチオン!
取説は数カ国語で説明があり、日本語もあります。それを見ながらチェック。付属品も確かめて、漏れがないことを確認。
すでにある程度の充電はされており、すぐに使う事も可能。
じゃ、さっそく!
と、CDを取り出してきます。ほとんど全ての所有CDはリッピングしたけど「これだけはCDの形で見える場所に置いておきたい!」と思ったものは棚に出したまま残っています。その中の何枚かを……。
カーペンターズのCD、そしてさらにカーペンターズの日本での発売当初のEP版ジャケットを復刻したCDシングルも!
CDシングルは対応していないプレーヤーもありますが、この製品なら大丈夫。
そして電源をいれ、ガラス蓋を開きます。ポップアップ機能などはないので、ここはやや開きにくくて不便。あ、初めて不満な点が出てきた。(笑)
そして、CDをセットしてフタを閉じ……、あ、フタ、途中で止めたりショックリムーバー的な部品もないので、ガチャンと勢いよく降りてきて閉まりました。この点は日本の製品とはちょいと違い不器用さがあります。まぁ、これは、こういうものだと慣れれば済むことではあります。
さぁて、ヘッドホンをつなぎ、聞いてみると……。
意外とアナログ的な音が出てきてビックリ!
さっそく聞いたカーペンターズの懐かしい音。
もともとリミックスを経ていない頃のカーペンターズのCDの音というのは、全体に丸い、悪く言えばちょいと解像度の浅いような音でした。が、一方でそこに温かみを感じるという面も。それが美味く出ています!
良いですねぇ!
R2R方式のDACというのはデジタルな音をアナログ的な音のようになめらかにしてくれるというメリットがあるとのことですが、その効果かもしれません。おそらくデータ的には周波数特性など、現代的な再生力だと思うのですが、全体の印象が昭和的な温かいぬくもりを感じる響きです。デジタル臭さがないと表現すれば良いかも。
かの国の最近の製品はDAPを中心にドンシャリ的ないかにも「デジタルです!」的な音が多いといいますが、これは正反対。アナログ的な音が出ています。
さらにクラシックを……ということで、マーラーの交響曲も聴いています。
良いなぁ……。弱音から強音まで、なめらかに、そして自然に聞こえてきます。
さらにライブ盤のCDでは最後の拍手の音、デジタル固有のカサカサした音じゃなく、実に自然なのです!
CDという音源でこれだけ聞ければ十分じゃないでしょうか。全く不満がありません。本機には低音のブースト機能やイコライザーなども付いていますが、そうした味付けなしが一番良いように感じる音の素性の良さ!
こりゃ楽しいぞ!
ついでに言えば、実は本機、回転音が実に静かでなめらかなんです。ヘッドホンをしていればもちろん回転音なんてまったく聞こえないのですが、ヘッドホンを外してもほとんど回転音が聞こえてこない。これは同室にいる人にも迷惑がかからないという意味では大きいかも!
かつてのDiscmanなどとは全く別次元の音を楽しめるということがわかりました。
ちょっとだけ残念な点、気をつけるべき点
・小さなディスプレイに表示される文字はとても精細で綺麗ですが、さすがに小さい。それだけでなく、周囲のボタン類の文字も小さいです。老眼の入っている私には少々キツイ部分ではありますが、これは承知で手に入れたので良しとします!また、スイッチの数も多くはありませんから、すぐに覚えることもできそう。
・音質設定はやや独特です。Magic Bassという低音部の増幅機能があり、2段階の調整ができますが、低音だけでなく全体の音がブーストされるような印象で、低域だけでなくもっと広範囲で音のテイストが変化します。また、イコライザーもついており8種類選べるのですが、こちらはいずれもEQを入れる前よりも音が全体に小さく設定される印象です。Magic Bassとの組み合わせが前提なのかもしれません。
・スイッチ自体も小さめですから、誤操作してしまう面も。例えばMagic Bassを操作しようとして誤って隣のUSB INのスイッチを動かしてしまう……という具合。悪い事に、USB INを動かすとCD INに戻しても音が復旧するまである程度の時間を必要とします。そういう意味では付属のリモコンは大いに使った方が良いかもしれません。
・スイッチをONにしてから実際に音楽がスタートして音が出るまで、実はちょいとタイムラグができます。というのも、CDのローディングに数秒かかるからなんです。ディスクを入れてすぐにGO!という方には少し冗長に感じられるかもしれません。が、それもまたおつなものという見方も。
・初日、少し使ってしばらく机の上におき、再び使おうとしたら、なんとバッテリーがかなり消耗。実はオートオフ機能がデフォルトではオフになっています。ボリュームノブの長押しでメニュー設定画面に入り、APD Settingの項目で時間を選びオートオフにしないといけません。意外な盲点でした。
・前述のフタの開け閉め、くれぐれも丁寧に、そしてご用心を!
久しぶりにCDを聞くという行為は実に新鮮だった!
なによりもCDをケースから出しセットし、そして聞くという行為。
そしてデジタルながら、温かみさえ感じるややアナログ的な音がそこから聞こえる。
懐かしさとともに、これは全く新しい体験かもしれません。
もう一つ、目の前でくるくると回っているCDを眺めるというのは、かつてアナログレコードの頃、プレーヤーに置いたアナログレコードが回転するのを眺めていたのを思い出します。それよりもずっと早い回転ですが、そこから物理的に音を取り出しているという実感が、実に味わい深いのです。
音楽配信の時代にアナログレコードを聴くという行為がすっかりと復権している現在、もしかしたらやがてCDを聴くという行為も復権するかもしれません。
アナログレコードのような独特な音の楽しみはないかもしれませんが、自分が「所有する物」を聴くという楽しみはCDもまた同じですから!
|
|













































ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません