アンビエントサウンド(外音取り込み)は料理や家事の時に最高に役立つと実感
事情がありノイズキャンセリングヘッドホンを買い替える事になりました。ソニーの「WH-1000XM6」と言う機種で、以前こちらに書いたようにBluetooth接続でもLDACというコーデックでスマホなどから接続することができ、高音質で音楽を楽しむことができます。
そして、ひょんなことから今まで使っていなかった機能を便利に使うようになりました。
それがアンビエントサウンド(外音取り込み)モードです。
基本的にノイズキャンセリングヘッドホンというのは外部の音を遮断するだけでなく、音を消し去ることにより、たとえば通勤時の電車などの中でも、静かな環境をつくりあげて音楽を聴くことができるというものなのです。原理としては外部の音をマイクで取り込み、その逆位相をヘッドホン内に流すことで音が結果的に消えるというもの。
ですから、一方で、急に車内アナウンスなどが流れた際、ノイズキャンセリングが生きた状態ですと、音楽を止めただけでは十分には聞こえてきません。ノイズキャンセリングを止めてもイヤーパッドやハウジングで耳が押さえられているので外部の音が十分には聞こえないものです。そこで、逆に外の音をマイクで拾い、それをノイズキャンセリングに使わず、そのまま流すことでヘッドホンを外さなくても外の音が聞こえるというもの。
これ、よほどのことがないかぎり使う機能ではないなと思っていたんです。
でも、その認識、間違っていました。
こんなに便利だったとは!
場所は自宅。そして、料理を作るなどの家事をしているとき。以前なら柱で仕切られているだけの隣のリビングにある部屋の大型のスピーカーで音楽を鳴らしていました。が、やや距離があり、ものたりない。音量を上げると近所迷惑が心配。小型のワイヤレススピーカーをキッチンに持ち込むこともあるのですが、どうしても小型ゆえに音が寂しい……、特に低音。
ならばヘッドホンならどう?
と思いつくのですが、密閉型のヘッドホンやイヤホンをしていると外部の音が聞こえません。料理でお湯が沸いてきたとか、そんなことで不自由しますし、決定的なのは宅急便などの突然の来訪者があった場合です。ドアチャイムが聞こえないとマズい!
すると、突然にひらめきました。
手持ちのワイヤレスヘッドホン、外音取り込み機能があったよね!
いやいや、以前先代の機種で何度か試してみたことがあったけど、外部の音が不自然で……耳障りだったような……。
と、今回買い替えたヘッドホン。もしかして、外音取り込みの音質も向上していたりして。
で、試してみたところ、かなり自然な音として取り込んでくれます。
たとえば部屋でテレビのスイッチを入れます。ニュースを読むアナウンサーの声が聞こえてきます。そこでヘッドホンを装着。聞こえにくくなります。さらにアンビエントサウンドをオンにすると……。
なんと、ごく自然に、ヘッドホンを外したときと同じような音質でテレビの音が聞こえてきます。
これはいい!以前の製品に比べてずいぶん音質が向上している!
ということで、料理や洗濯など、我が家の家事ではこのヘッドホンで音楽を楽しみながら……ということが増えました。
家事に気が乗らないときには威勢良くマーチを流したり。じっくり煮物に向かい合うときには静かな室内楽を流したり……。
まるで映画の中のワンシーンを生きているような、生活に思わぬ彩りが出てきたような感じがします。
技術の進歩には本当に感謝です。
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