ようやく本当の意味でのハイレゾ音源の良さが実感できた体験かも
ハイレゾがオーディオのうたい文句になってずいぶん経ちます。以前の記事にも書いたように、KAY2はハイレゾについては導入しているものの、その違いについては「なんとなく良いなぁ……」と思える程度で、確固たる違いを具体的に挙げるだけの自信はありませんでした。
CDの音源を聞いて、そして同じものをハイレゾで聞いて、違うということはわかるのですが、何がそう違うのかといわれると困るような。
唯一、お酒を飲みながら長時間音楽を聞いているとCDだと聞き疲れするものの、ハイレゾは聞き疲れしないというのは確実な違いでした。うーん、よっぱらいの戯言に聞こえるかも。(笑)
KAY2、一応学生時代にフルートを吹いたり合唱をしたりという風に音楽をやっていましたが、そんなに上手じゃなかったし、きっと、耳が良くないんだろうと自分で思っています。
でもね、音楽が好きなこと、そして自分の好きな音があるということは間違いなくて、だからオーディオもそこそこ足を突っ込んでいたりするわけです。
で、ハイレゾ。
単純に数値をみると、周波数特性のところは理屈でわかるんです。そりゃ、広い特性を誇っていた方が良いのに違いないと。でも、自分の耳は年相応に高音の聞き取りが落ちているので、いくらハイレゾが20kHzを越える音が出ると言われても「ふーん」という感じで、それこそ、右の耳から左の耳に抜けていきます。(笑)
ただ、ハイレゾのもう一つの特徴、音の波形がよりリアルになるということ。こちらも理屈では理解できます。が、人間の聴覚はそこまで違いがわかるのか……。その点が少々疑問でした。
が、最近、お試しで「Qobuz」や「Roon」を導入して聞いているのですが、ある演奏を聴き、同じ音源をSpotify(320kbps)で聞き比べたところ、はっとしました。ちなみに320kbpsのAACは圧縮ですし、CDよりも数値的には劣りますが、CDとの聞き分けテストではほとんどの人が違いがわからないというレベルだそうです。(https://sumaholife-plus.jp/pc_it/1549/)
具体的にはユジャ・ワンのピアノ。グスターボ・ドゥダメル指揮、ロサンジェルス・フィルハモニックでラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の第一楽章、冒頭部分を聞き比べたんです。
冒頭、さざ波のようなオケに続き、ピアノが弱音で鳴り始めたとたんに、「はっきりと違う!」とわかりました。
ハイレゾ(96kHz/24bit)は音に芯があり、それだけリアルに、そしてなめらかに聞こえます。
一瞬、自分の耳が錯覚を起こした?と思い、繰り返し聞いてみましたが、間違いありません。
ああ、そういう事だったんだ!と納得。
そうなんです。「ハイレゾは音が良い」と皆さん言葉で言うけれど、「音が良い」というのはとっても曖昧。10人の人に「良い音とは?」と尋ねると10種類の答が返ってきそうじゃないですか。
でも、これって、音の響きの「リアルさ」なんですねぇ……と、ここからもまた十人十色。
「リアルさ」とはなんぞや?そこまでで今まで迷子になっていたような気がします。
それが、「音に芯がある」というのは一つの答えであり、また「音がなめらか」とういのもまた、ハイレゾの特徴ではないでしょうか。私の場合はこの2つをもって「リアルさ」があって「音が良い」と、初めて感じられた体験だったのではないかと思います。
ちなみに、強い音の場合、あまり違いがわからないというのはよくある話だそうで、ハイレゾの特徴が一番出るのは「弱音」なのだそうです。そういう意味でも今回、初めて違いがわかったのはやはり弱音の部分だということに納得がいきます。
もう一つ面白いのは今回のこの録音の違いを体験できたのは以前記事(こちら)にも書いた「Klipsch(クリプシュ)」のスピーカー「R-50M」と「Marantz(マランツ)」のネットワークCDレシーバー「M-CR612」との組み合わせです。
「R-50M」、ハイレゾ対応ではありません。が、はっきりと違いを出してくれました。ハイレゾ対応を謳っていなくても今どきのスピーカーに限っては十分にハイレゾが楽しめると言われます。それがまさに証明されたような気がします。
とはいえ、耳がさほど良くないKAY2のこと。かなりいい加減なことを言っているのかもしれませんので、そこのところはご容赦を!
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