「ボクのワイン キミのワイン」~遠方から列車やバスに乗ってでも行きたい素敵なお店!

2025年4月12日




ワインへの愛が溢れるお店の外装

評判を聞き、ぜひ行きたくなった!

こんな素敵なお店だったとは!

以前より評判は聞いていました。そして、介護などで実家に帰省するたびにお店の前をレンタカーで通り、気になっていたのです。

でも、実家からこのお店のある街の中心部までというのは、10キロくらい離れており、車を10分くらい運転しなければならないのでワインを楽しむお店には行けない……、そう思っていました。

が、ふと気づきます。

お店の夜の営業は18時から。最終バスが18時にあるので(人口の少ない地方なのでそんなに早い時間が最終なんですぅ!)、それを利用すれば、帰りだけ高額なタクシーを利用しても良いのでは?

介護帰省の中日あたりに一度くらいはご褒美を入れてもいいよね……。

そこで、予約を。

お店のマダムでしょうか。とっても丁寧で物腰がやわらか。これは好印象です!

そこで、アラカルトの予約をしておきます。

内装のこだわりとジャズ、そしてローマの休日


乗ってきたバス

その右手に見える茶色のビルの1Fがお店!

そして、予定通りバスでお店に向かいます。今回はKAY1(妻)ではなくKAY2の妹が一緒。

JRの江津駅の一つ手前、「大橋西詰」で降ります。次の江津駅で下車しても徒歩3~4分ですが、お店の前に「大橋西詰」の停留所があるので便利です!ちょうどバスが立ち去る写真でちょうど右側に見える茶色の建物。その1階がお店です。ご覧のように商業エリアとしてかつては大変栄えたこの辺りですが、今は郊外に多くの店が移っており、シャッター街とも揶揄されるエリアでした。が、近年は次々とユニークなお店が登場。このブログでも取り上げた「エスポワたびら」さんや「酒の山尾」さん、「わかひろや」さんなどもすぐそばで人気があります。

さて、お店の前に立つと、右側にはガラス越しに多くのワイングラスが並び「ワインがウリ!」と強烈なアピールが聞こえてきそうです。ワイン好きとしてはこれは「超」嬉しいですねぇ!さらに曇りガラスに書かれたお店の名前などの文字の書体や色もとても上品で好感が持てます。

お店の中に入ると、BARと名付けられているだけあり8席のカウンターがどーんと中心に。手前に小さなテーブルが一つありますが、お花が置かれ、こちらは飾りとして置かれているようです。

店内には静かにジャズが流れています。そして、大きな液晶ディスプレイが壁に掛かっていますが、そちらは「ローマの休日」が流れています。そしてその横にイタリアの地図が。

店主さん、イタリアワインがお好きなんですね、きっと!

そして棚には村上春樹の本が何冊か。実はこちらのユニークな店名「ボクのワイン キミのワイン」は村上春樹さんにインスパイアされたということです。

入店するとすぐに明るい笑顔でご主人が語りかけて下さいます。まるで声楽でもされていたのかなと思うくらいに良く通るいい声です。胸にはソムリエバッジが。そして、そこからの会話は……、もう楽しくて!

ユーモア溢れるお人柄のようで、一言一言が実に楽しいのです。そして、そこに予約で対応して下さった女性が。尋ねてみるとお二人はご夫婦でした!お二人とも地元出身。ということで、地元の話題が次から次へと。

しばらく話してみると、実に素敵なご夫婦です。ご主人のユーモアにも、奥様がまた、上手にフォローをされます。

ご主人はソムリエとしてのワイン提供だけでなく料理も!そして奥様がそのサポートをしていらっしゃいます。こんな風にお二人でお店をやってらっしゃる姿も素敵だなぁと思います。

まずは乾杯!


胃に優しいスープが最初に

さて、まずは最初の1杯。やはりワインでしょう!グラスワインは赤、白、ロゼ、スパークリングと1種類ずつなのだそうです。

まずはグラスのスパークリングワインを頂きます。カヴァ。グラスもやや大ぶりで、沢山注いでいただき嬉しくなりますねぇ!

バランスが良く、香りも良いワインで最初の1杯にはピッタリ!

そして、カボチャのポタージュが出てきます。最初にこちらがサービスで頂けるのですが、アルコールをこれから飲む胃袋への思いやりにもなりますね!

カヴァとの相性もピッタリで、最初から大満足。

料理の素敵さ&ネーミングの楽しさ

カウンターの上には沢山のPOPが!

そして、壁に掲げられた黒板には料理のメニューが。そして、それとは別にカウンターにはPOP(ポップ)が沢山置かれ、そちらには本日のオススメメニューが。そして手元には別の詳しいメニューも。とにかくユニークなのはその料理のネーミング!

例えば、
「あら素敵!ワンタンがイタリアン風のラビオリになったやつ」(\800)
「ぷりんぷるんとぅるんとぅるん水餃子」(\1,000)
「ほぼほぼ生レバー刺身の様なこんんやくに笑う」(\1,000)
「凶悪に赤ワインに合う!最凶のこてっちゃん」(\1,200)
「コクに溺れるパルミジャーノだらけのカルボナーラパスタ」(\1,200)
「可愛いったらありゃしないイタリアンチーズおむすび」(\600)
などなど

思わずご主人に「これ、どういう意味ですか!?」と笑いながら声をかけたくなるネーミングです。

まずは軽いおつまみで……という我々の希望にご主人、カウンター上のポップの一つを指さし、「これなどいかがでしょう?」とアドバイス。

「ちょこっとが良き良き!」と赤字で書かれた「紀州南高梅とクリームチーズとそこらへんでとれた草(ソムリエの菜園ハーブ)」(\300)

「南高梅の酸味とクリームチーズがとても良くあいます。その上にその辺でとれた草ものせてあります」と冗談めかした説明が。

お願いします!

そして奥様が奥の厨房で準備。やがて奥様が持ってきて下さった逸品。上に「イタリアンパセリ」が。「そのへんでとれた草です」と笑顔で。

スパークリング進みます!

ソムリエさんのお店らしいワインの品揃えはイタリア中心


「そのへんでとれた草(ジョークです)」が乗っています!

その後のワインについては、グラスでいくかボトルで頼むかと悩んだのですが「沢山飲まれるのでしたらボトルの方がオトクですよ」とのアドバイスでボトルを。

ワインのリストを見てみますと、カジュアルなものから高級ワインまで幅広いチョイスが可能です。しかもワインの説明がまた面白いのです。

例えば「バルベーラ ダルバ ブルーノ ジャコーザ」は「ドSの女王様にお尻をぶったたかれる様な衝撃!さすがジャコーザ」との説明。

あるいは「タウラージ サンタンドレア」は「セクシーで小悪魔 峰不二子みたいに憎めない」などなど。

読んでいるだけでワインの雰囲気が立ちのぼってくるようで面白くて楽しいのです。

でも、せっかくソムリエさんのお店なのですからお任せしてみることに。

好みや希望の価格帯をお伝えすると、「白でしたら、これなら、いままでオススメしてみなさん良い印象を持たれていますね」と、イタリアはプーリア州のワインを。シャルドネとモスカートのワイン。香りが良さそうですね!


こちらがそのワイン

というわけで、抜栓していただきます。

まず樽香が!

「時間を置くと華やかな香りが出てきますから」との説明も。

その通りで、時間がたつにつれて様々な香りが立ち上ってきます。全体にとてもふくよかな味わいのワイン。蜂蜜のような味わいもあれば、フローラルな香りも。いいワインですね!ソムリエさんの説明通り、確かにこのワインであれば絶対後悔しないでしょう。価格的にも目玉が飛び出るような高いワインではなく、それでこうした味わいが楽しめるというのは、さすがにソムリエさんならではのセレクションだと思います。

ネーミングだけでなく料理の見た目のユニークさもまた素敵

さて、続いての料理はどうしましょ。やはりカウンターのポップが気になります。

「なんてオサレな……サラダっぽい焼鳥」(\1,000)

この後はきっとメインの肉料理を頼むから、サラダっぽいのがいいと思い、こちらを注文。

はたしてどんな料理なんだろうと想像を膨らませるのですが、サラダっぽい焼き鳥というのがどうにもイメージできないのです。

そして出てきたのは!

なぁるほど!

見ての通りなんです!

それにしても、エディブルフラーが実にカラフルに料理を飾ってくれています。これがあるとないとでは印象は大きく違うでしょう。

さきほどの南高梅にもエディブルフラワーが乗っていました。このお店の料理の特徴の一つでもあるのですね。

さぁて、メインに行く前にここでもう少しお腹が……。

ニンニクを利かせたようなものが欲しいなぁ……と一言つぶやくと、ご主人、「アヒージョいかがですか?きょうは有頭エビです」

即答、「いただきます!」

鉄鍋で熱々のアヒージョ。もちろん、バゲットも追加!これがまたワインと良く合います!

お肉の焼き具合もまた見事

さて、いよいよメインに。

お店のオススメは何と言っても

「今夜のキミは素敵だ(ステーキ)!黒毛和牛のステーキ」(\2,400)

いや、「肉厚濃厚フォンドボーソースのビストロハンバーグ」(\1,600)も気になるなぁ……とKAY2がつぶやいたら、すかさずご主人。

「あ、そっちは普通のハンバーグですから」

とあくまでオススメを崩さないご主人!(笑)

実は予約の際の奥様からも「ステーキ」イチオシだったんです。お店に入った最初の会話でもご主人から「ステーキありますよ!」とオススメ。

これは根負けしました。(^^)

「ではステーキを!」

最初に焼く前のお肉を見せていただきます。

メニューの名前通り「これは素敵だ!」と思わずつぶやくKAY2であります。

やがてお肉の焼ける良い香りがしてきました。

高まる期待!

そして、いよいよ満を持しての登場。

うわぁ!

素敵すぎる!!!

見て下さい。この通り。ビジュアル的に非常にカラフル。

ソースや調味料もビーツソースあり、ウニソースあり、トリュフ塩あり……と、5種類!

お肉の下には分厚いバゲットも。

さらにエディブルフラーは色とりどりの花びらに加え、なんと多肉植物も!

見て美味しい、そして食べて美味しく楽しい、実に贅沢なステーキ。

丁度良いタイミングで白ワインのボトルが空になったので、そこで赤のグラスを。

こちらもプーリア州のワイン。「ネーロ・ディ・トロイア」種のワイン。ほどよいタンニンと良い果実味。単体で飲んでも美味しいワインですね!そして、もちろんステーキにはピッタリ!!

良いマリアージュで幸せなひととき。

そしてステーキを食べ終えたところでお店からサービスの逸品が!

こちらも大満足!


サービスで頂いてしまった

オムレツがまた絶品!

デザートもまたオシャレで可愛い!

これだけ実にカラフルで美味しい料理の数々をいただくと、当然、デザートにも期待が。こちらもカラフルに違いない!

そう思って頼んでみると!

もう、言葉もでないくらいに見事。

スパークリングワインをグラスで頼みデザートワイン代わりにしていただきました。

ワイン好きはもちろん、ワインを敬遠している人にぜひ行って欲しいお店

二人で合計2万円ちょっとの贅沢なひとときですが、値段以上の素晴らしい体験ができました。ソムリエさん、そしてマダム、ありがとうございました。

何よりもお二人のお人柄がとにかく素晴らしい!

ワインを身近に味わって欲しいと思っていらっしゃることがよくわかります。

なんとなく高尚なもの……というイメージを持たれるワインですが、お二人の話を聞いていれば、そんなことはなく気軽に楽しめるものだとわかっていただけると思います。

ワイン好きはもちろん、「ワインはよくわからなくて……」と思っている人こそ、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。ソムリエである店主さんがきっとユーモアも交え、そんな皆さんをあっという間にワインの虜にしてしまうことでしょう。

さて、次回の帰省ではKAY1も一緒に連れて来ようと企んでいます。

江津の素敵な名店。島根県にお越しの際はぜひぜひ、訪れてみて下さい!!

店名 ボクのワイン キミのワイン
KAYS独自ランク(5段階) ☆☆☆☆☆
電話 0855-52-2177
住所 島根県江津市江津町879-5
時間 12:00~14:00
18:00~23:00
定休 水曜日
メニュー例 肉厚濃厚フォンドボーソースのビストロハンバーグ 1,600円
アクセス JR山陰線江津駅から徒歩3分
地図(Google Map) こちら
URL https://ameblo.jp/bokukimiwine/

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