低予算ながら寝室のオーディオを買い替えたら世界が違って見えた(後編)~ marantz M-CR612

2025年1月12日





こちらがその製品です!

前回(こちら)はスピーカー選びから購入までのお話でした。その続きはアンプ編になります!

低予算ながら寝室のオーディオを買い替えたら世界が違って見えた(前編)~ YAMAHA NS-B330

アンプ選び

実はスピーカー選びの際、前回ご紹介したRicky Audioさんの動画で気になったことがありました。それはmarantz(マランツ)の「M-CR612」という機種を試聴に使っていたことです。これは何?と気になり調べてみたら、「ネットワークCDレシーバー

」という名前のCD付きネットワークレシーバー&AVアンプのようです。

marantzなんて、KAY2には縁のない高級なブランドを使っているなぁ……と思ったのですが……。

念のため調べてみると、前回のスピーカーに続いてまたもや驚き。

価格、5万円前後と、アンプとしては庶民にも手の届く価格です。高級オーディオの世界で名を馳せているmarantzとしては異色の製品のようです。

さらに詳しく調べてみると、前回のスピーカー同様、こちらも実は大評判の機種で、2015年に発売された先代機種はロングセラーの大人気。その後継機とあって、現在も人気抜群。

様々な音源を鳴らせるだけでなく、アンプとしても悪くないとのこと。BluetoothやFM/AMラジオ(FM補完放送対応)、CDなどのソースに加え、スマホアプリ「HEOS」と組み合わせると、とても手軽にNASや音楽配信も利用できるそうで、これがあれば、今現在補助的に使っている「WiiM Pro」も必要なくなるようです。

価格コムなどでも情報収集。アプリのHEOSなどが使いにくいとの声もあったり、CDなどの再生音はさほど……との声がありますが、ネットワークレシーバー&アンプとしての評判や音質はおおむね悪くないどころか、かなりの高評価です。

さらにいえば、一般オーディオの世界ではあまり名を知られていないmarantzが、知名度を一気に上げようと、多くの高級オーディオに搭載されている機能を搭載し、破格の価格設定になっているという話も耳にします。

というわけで、購入に向けてさらに調査しますが、そこでさらに確信に変わってきます。

自分としては今現在寝室で楽しんでいるのは主にインターネットラジオ、音楽配信、そしてNASに録りためた音楽です。それが全部これ一台で出来てしまう。

もともと大音量でかけたりはしませんから、出力も大きくなくて大丈夫。小さなブックシェルフを鳴らすだけですし。

唯一気になるのは発売が2019年ということで、5年前。新製品発売のサイクルからすれば、買って直後に新製品が出てもおかしくはありません。ただ、こうした様々な利用法をカバーする複雑な機器というのは発売開始から商品の質が安定するまで1~2年はかかるもの。そう考えると、成熟した今がまさに買い時かも……という気もします。この製品も発表直後は様々なトラブルが報告され、さらにコロナ禍も加わり製造ができず、一時期は手に入らない時期もありました。価格も一時期倍近くまで高騰したそうですが、現在はこなれています。

今買って、直後に新製品が出たら後悔する?その点は現実味があるのでよぉ~く考えましたが、よほどの新機能が搭載されない限りそれはないだろうと踏みます。

さらに情報収集を続け、最終的に我が家の財務大臣であるKAY1に相談です。冒頭触れたEX-AR9の購入が2011年。あれから13年。「そうね、そろそろ良いかな……」ということで許可が下りました!


箱から出してみたところです

Maranz M-CR612の音の第一印象

さて、前回紹介したスピーカーと一緒に届いた日。箱から取り出してネットワーク設定から始めるのですが、まず画面の文字の大きさに驚きます。これは見やすい!老眼の進んだKAY2でもしっかりと読み取れます。輝度もしっかりありますが、眩しすぎれば調整も。

WiFiなどの調整も終わり、いよいよスピーカーを接続。

鳴らしてみると……。

あれ?直前までこのスピーカーにつないでいたEX-AR9のアンプと比べて音が痩せている?

一瞬、失望の表情が現れたと思います。

が、すぐに思い出します。そうだ、EX-AR9の方、イコライザーでの調整をかなりしていたよね!というわけで、こちらでも音質調整をした結果、ほぼ、同様の音になりました!ただ、音の密度的な濃さでいうと、ちょっとだけEX-AR9に劣るかな。でも、あちらは10万円以上するコンポ。値段を考えると、これはこれで良いのではないかな!

音質の確認が終わったところで、様々なソースの再生をしてみます。

AM/FM受信はちょっと残念

まずはリモコンだけで簡単に楽しめるAMとFMラジオから…。付属のアンテナを取り付けます。

そして、オートプリセットをしてみましたが、意外な事に気付きます。我が家は弱~中電界地域ですが、建物の上層階にあるため、通常20局くらい、あるいは感度の良い大型ラジオなどではFMだけでも40局くらい受信できるのですが、引っかかったのはFMで10局程度。しかもその中に地元のコミュニティFMが入っていないのです。周波数を合わせてみると、感度不足で受信できないことがわかります。隣に置いてあるクロックラジオではしっかりと受信できているのに。そう考えるとFMの感度はあまり良くないかも。さらにAMですが、こちらは通常7局受信できるのですが、4局のみ。うーむ、AMも感度は良くないかも。ラジオを本格的に楽しもうとすればしっかりしたアンテナが必要なようです。

まぁ、実質、ラジオに関してはスマホのラジコで聞けますからBluetoothで飛ばして聞いてもいいし、AMに関しては受信出来ない局はすべてFM補完で聞けるので良しとしましょう。


ディスプレイの文字の大きさは助かります!

音楽配信とインターネットラジオの受信は手軽

リモコンだけでも操作できますが、ここからはやや煩雑になるため、アプリのHEOSをダウンロード。そこからの操作となります。

音楽配信で現在利用しているのは「Spotify Premium」と「Amazon Music Unilimited」です。こちらはHEOSの画面から操作すれば、簡単に利用できることがわかりました。このあたりは説明書いらずです。ありがたい!

すぐにどちらも音楽を鳴らして楽しめることとなりました。Amazonの場合はハイレゾ配信もあるので、これから楽しみです。

もう一つ、インターネットラジオ。こちらは「TuneIn」をポータルに使っています。ここで嬉しい発見が。一時期、TuneInから消えていたイギリスの「Classic FM」が復活!我が家では公式アプリ「Global Player」経由で一番聞いているラジオなので、これがTuneInに復活してくれたのは嬉しいですねぇ。というのも、TuneInであれば例のアマゾンのEcho Show でも楽しめるからです。以前、こんな記事を書きました(こちら)。

他にも大好きなイギリスのBBCやカナダのCBC、オーストラリアのABCなどもお気に入りステーションに簡単に登録でき、便利この上なしです。

NASの再生も手軽だった

こちらもとっても簡単でした。我が家では「IーO DATA」のNASを使っています。メディアサーバー対応なので、HEOSの画面からすぐにオープンでき、そして再生できます。この手軽さも驚きでした。

「iTunes」フォルダーに入っているものも、別のフォルダーにまとめて入れているハイレゾ音源のものも、指先一本で呼び出せます。さすがにデータが重いと、数十秒先に飛ばしたい……なんて時は、一旦途切れちゃう場合もありますが。

そして、さすがに1千枚以上のアルバムが入っているのと、画像ファイルが大きいためか、アルバムジャケットの表示は時間がかかります。こればかりは私の方の事情なので仕方ないでしょう。


背面の出入力はこの通り!

パラレルBTLの効果は!?

この機種は高音質を謳っているだけあり、スピーカーのバイアンプ接続ができるようになっています。ただ、スピーカーがそれに対応していなければムリ。でも、もう一つ、パラレルBTLという方式も搭載しており、そちらを設定でオンにすればバイアンプ接続をしなくとも1つのスピーカーを4つのアンプで駆動し、より強い制動力で音が良くなるというふれこみです。こちら、試してみましたが、言われてみるとパラレルBTLの方、音の落ち着きが出ると言いますか、標準接続で鳴らしたときよりも音のけば立ちが消えるような気がしますが、気のせいと言われればそうかもしれず……、KAY2の環境では大きな違いを感じることができませんでした。まぁ、寝室で小さな音量で聞いていますので、この環境で大きな結果を求めるのはムリなのでしょう。

Amazonでの自分で作ったプレイリストの表示に最初戸惑った

これ、HEOS画面上でAmazon Musicを表示させたときに戸惑ったポイントです。最初のメニューに「プレイリスト」と表示があるので、そちらをタップするのですが、「ジャンル」などは選べても、自分のプレイリストが出てきません。色々と探した結果、最初に「楽曲一覧」を選び、次の画面で「プレイリスト」を選ぶことで、ようやく自分のプレイリストを表示させることができました。このあたりのアプリのインターフェースは体感的には良くないと感じますので、改善されるといいですね。


スピーカーとの相性はなかなか!

サポートの対応はとても早かった

ところで、前述のNASの音楽再生、一つだけ戸惑ったことがあります。

NASに入ったアルバムを聞きたい場合、まずHEOS画面上で「ソース」を選び、「ミュージックサーバー」と出てきたところから、NASを選び、さらに「ブラウズ」→「ミュージック」→「アルバム」で、聞きたいアルバムを選び、その中の曲が表示がされ、曲を選ぶと「すぐに再生」を選び、再生をしてくれるのですが、その曲が終わると、同じアルバムの次の曲に進まず、止まってしまう、あるいは、以前聞いた別のアルバムの再生が始まるという風になってしまっていました。そこで、サイトで問い合わせ先を調べ、フォームで質問を送りました。

その日は平日ということもあり、3時間後には回答が届きます。アルバムの曲目リスト表示の際に、任意の1曲だけ選択するとその曲のみ再生になるが、同じ画面の上の方に「トラック数」の表示があり、そこをタップしてから再生すると連続再生がOKとのこと。すぐに解決できました!

素早いサポート態勢に嬉しくなります。もっとも、回答に示されたこの方法、慣れれば何ともないのですが、初めての人は気付きにくいでしょう。HEOSのインターフェース、この点も改善した方が良いかもしれませんね。(^^;)

そうそう、サポートに関しても一つだけアドバイスを。この公式ページのフォーマットからの質問、実は送信前に少しだけ困ったことがありました。機種名を選ぶ箇所があり、それを入力しないと送信できないのです。該当機種名が出てくるまで結構時間がかかりました。というのもこの機種に関して選ぶべきカテゴリーがわからなかったためです。結局、「HiFi Components」が正解。「製品を選んで下さい」で「marantz」を選び、そこからさらに「Hi-Fi/Miniシステム」→「HiFi Components」を選ぶと多くの機種名が表示され、その中にM-CR612が見つかりました。


サブウーファーを使うとフルオーケストラの

サウンドも十分満足できます!
前回の記事にも書きましたが、スピーカーは
聞く場所が近い場合、低い位置の方がベターです。

結論~買って本当に良かった!

というわけで、以上、駆け足ですが、購入後数日たった時点での印象としては、今回、寝室のオーディオの買い換え、大正解でした!予算的に限度内に見事に収まったというより、おつりが来ちゃうほどでしたから。

今まで使っていたEX-AR9はもちろん名機ですが、引退のタイミングとなりました。そして、つないでいたWiiM Proも必要なくなり、そちらは別の部屋で活用することになりそうです。

とにかく今までの使い方はこの機種でほぼ同じ事が出来るという以上に、もっと簡単に、手軽にできるようになりました。さらに前回レビューしたスピーカー、ヤマハ「NS-B330」の登場もあって、何よりも音質が大幅に向上したこと。これは嬉しいですね。時代の流れとテクノロジーの進化を感じます。

予想以上に良い買い物をしたと、大満足しています!

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