仙川に新しく出来たおそば屋さん「二八蕎麦 仙川蕎香(せんがわきょうか)」に行ってみました!
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運営は大手チェーン
このところの仙川の話題の一つ。今年オープンしたばかりの蕎麦屋「いまゐ」のそば(隣)に新たに蕎麦屋「二八蕎麦 仙川蕎香(せんがわきょうか)が出来たこと。 「仁義なき戦い」という雰囲気もあり、興味津々です。
先行した「いまゐ」は「ドトール」などでおなじみの「日本レストランシステムズ」の店舗。そしてチャレンジャーである「仙川蕎香」はJR東日本の子会社である「JR-Cross(JR東日本クロスステーションフーズカンパニー)」の運営。 外食産業の大手同士の闘いということになります。賃貸料が異様に高騰していると言われる仙川。そこで出店できるのはもはや個人店ではなく、体力のある大手だけになってきているということもあるのかもしれません。
いずれにしても、行ってみなければ!ということで、開店から20日ほど経った頃、オペレーションもそろそろ安定してきているかも……と、伺ってみました。
客層は比較的広い
夕方18時を少し回った頃。店内は大テーブルにちらほらとお客さんがあり、そして2~4人のテーブル席、ちょうど1つ空いていたので、そこに滑り込みます。見渡してみると、ランチタイムに外から見たときの印象と変わらず、老若男女、幅広い客層です。そして、土曜日の夜ということもあり、小学生や中学生の子どもさん連れのファミリーも。仙川は学習塾が多いので、塾帰りのお子さんを迎えにきたご両親が一緒に入って食事しているのでしょうか。
内装は「いまゐ」と同じく白木を多用した落ち着いた和の雰囲気。女性の一人客でも安心して入れるように……というデザインでしょう。
新規出店に仙川は二番手という常識を打ち破る
冒頭に書いたように、このお店は駅の立ち食い蕎麦「いろり庵きらく」を運営する「JR-Cross」の運営。しかも新業態の1号店です。昨今人気の仙川ですが、かつては企業がチェーン展開をするにあたり、新しい業態のお店を出す際に、最初のお店での成功を見て、次のお店を出す際の場所として仙川が選ばれることがありました。そう「二番手」です。
たとえば南池袋に1号店を出した大戸屋の「kakomi(かこみ食卓)」がそうでしたし、厳密には2号店ではありませんが、すかいらーくグループ(ニラックス)の「しゃぶ葉」も2007年に横浜と西多摩郡にオープンして3年後、次の店舗展開の段階で仙川にオープンしています。ところが、今回は新業態のスタート、1店目!
仙川という街の位置づけが変わってきたのか、これは興味が持てます。
ドリンクメニューは品揃えは良いけれども量は少量
何が新業態となっているのか……。
当初発表されたプレスリリースに明言されています。「夜は厳選された日本酒と「蕎麦前」とともに」とあります。単なる蕎麦の提供だけでなく、ディナータイムには居酒屋風な使い方が出来るというのが、このお店の特徴だと理解します。 さっそくメニューを広げてみると、確かに! 品数は多くありません。が、板わさ、天ぷら、と、定番品目が並びます。
お酒はどうでしょう? ふーむ。日本酒はさすがにお店のウリなので色々とありますね。「而今」、「飛露喜」や「獺祭」、「七賢」も。なかなかのバリエーションですが、1合ではなく、90mlか120mlでの提供です。
ビールは生がエビス。ただしジョッキはなくグラスでの提供のみです。瓶は赤星。
他にもハイボールや焼酎、ワインなども一通り揃っています。が、居酒屋として使うのには少々物足りない感も。あくまで食事前の一杯という感じでしょうか。
お酒のつまみの種類は少ないながら定番がしっかりと!
モバイルオーダーが基本ですが、お願いすればメニューがもらえます。
串を刺した天ぷらが自慢のようでメニューではトップに出てきます。10種類。また、盛り合わせもあります。そのほかには一夜干しや天ぷらなど。定番としてはだし巻き玉子や板わさ、いぶりがっこなど。板わさが680円となると、やはり、これは高級路線っぽくなります。ただ、出された蒲鉾は鈴廣の立派な物。普段自宅では買うことのない大ぶりの蒲鉾なので、そういう意味での満足感は高いですが。
結局、この日注文したのは、板わさ、串天の盛り合わせ、そして〆はかけそばとロースかつ丼のセットを一人分注文して二人で分けることに。お酒は最初に生ビール。そして日本酒を二人で1種類ずつ。しめて会計は6千円弱です。我々は年を取っているので、このぐらいの分量ですんでいますが、まだ若い夫婦で胃の腑が満たされるまで食べれば1万円近い会計になるでしょう。さすがに我々にとっては日常使いのお店ではない印象です。
実際のお味は……、さすがに蕎麦と串天は美味しい!
かなり贅沢な板わさ!
そして、
右側のそば味噌(サービス)が嬉しい!
さて、最初に「サービスです!」と出されたそば味噌は嬉しいですね!これは日本酒のアテにピッタリ。最初はビールだから、後に取っておこうとイジマシイ我々、ついつい思っちゃいます(笑)。 そして板わさ。おお!でかい!年末になると近所のスーパーに登場する贅沢な蒲鉾を思わせます。板わさが680円という値段には少々怖じ気づきましたが、これなら、まぁ、納得です!
そして串天の盛り合わせ登場! 見た目にも楽しく、彩り豊か。これはチョイと贅沢な気分に浸れます。なぁるほど、このお店、やっぱり非日常な贅沢を感じるのには最適ですねぇ。 藻塩と山葵がついてきます。が、出来れば天つゆも欲しいところです。特に鶏天がとっても美味しかっただけにその点は今後、ぜひお願いしたいところ!
ビールがなくなったところで日本酒に!待ってましたとばかりに、それまで取っておいたそば味噌を……。 うー!至福ですぅ。
そしていよいよ最後の蕎麦。ロースかつ丼(小)とのセットですが、蕎麦の色つやにすっかりと惹かれます。 香りもしっかり! うん。さすがに蕎麦屋さん。蕎麦は決して裏切らない!! つけ汁はかなり少なめですが、味が濃いので、最後までしっかりと持ちます。いや、このぐらいの分量であるほうが、あとで出されるそば湯を割るのにちょうどいい! これもまた考えられた提供の仕方なのだろうなと思います。
印象深いホール担当のスタッフさんは応援?
ところでこの日、ホール担当スタッフさんは4~5名の女性。うち2人は指導的な役割をされているようで、もしかしたらオープン当初だけの応援なのかもしれませんが、いずれも笑顔で印象的な接客です。
私たち以外のペアのお客さんたちはいずれも2つのテーブルを合わせて利用されていました。私たちはちょうど空いていた1テーブルを使用していたのですが、途中で隣のお二人が帰られたあと、ベテランスタッフさんが「テーブル、隣のが空いたので合わせましょうか?」と言ってくださいます。「ありがたいですが、本当にいいんですか?」と思わず尋ねちゃいます。「そのかわり、沢山注文してくださいね!」と笑顔で返してくださいます。我々も思わず笑顔に。 日本酒を運んで来てくださったときも「このお酒、私も大好きなんですよ!」とこれまた笑顔で。 終始気持ちの良い接客。
ヘルプが終わったあと、お店で続けていく若いスタッフさんたちもそれまでに学んで継承されるといいな……と思います。って、我々の勝手な想像で、もしかしたら、ずっとこれからもいてくださるスタッフさんなのかもしれませんが。(^^)
まとめ ~ ちょとした贅沢をしたいうときに良いお店
我々の世代から上にとっては蕎麦屋さんというのは、日常使いをすることが多いお店。ただ、その場合コスパが問題になります。おそらく、日常とは違い、ちょっだけ贅沢して美味しい蕎麦を食べたい……というときに、このお店は大きな選択肢の一つになり得ると思います。とはいえ、そういうクラスや役割のお店としては仙川にはすでに「石はら」や「東風庵」がありますから、今後どうお客さんの心を掴んでいくのか。
居酒屋としてはコスパは決して良くはない。すると、前述のプレスリリースにも書かれていた通り、蕎麦を食べるのが目的だけどその前にちょっと一杯と考えた場合の「蕎麦前」としては、手軽に利用出来るし、大手のノウハウを活かして提供スピードも速い。そこに魅力があるかもしれません。
立ち食い蕎麦の進化形とも言える隣の「いまゐ」とは、役割や雰囲気が若干違うので、隣同士であっても競合していけるかもしれません。仁義なき戦いではなく、良き競争相手として仙川の地でこれからも2店が発展していくと良いなぁと、心から願っています。
店名 | 二八蕎麦 仙川蕎香(せんがわきょうか) |
KAYS独自ランク(5段階) | ☆☆☆ |
電話 | 090-6653-4098 |
住所 | 東京都調布市仙川町1-18-9 |
時間 | 11:00~22:30(土日祝は~22:00) |
定休 | |
アクセス | 京王線仙川駅より徒歩2分 |
地図(Google Map) | こちら |
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