ラジオを聞くと、大げさではなく、人生の夢が叶ったという満足感と幸せを感じるということ
この気持ち、都市部で生まれ育った方々に理解していただけるかどうかわからないのですが……。(^^;)
KAY2が育ったのは島根県の江津(ごうつ)市、その東部の山間部です。
田舎ですが、それ以上に、ラジオが入らないことで有名な場所です。いわゆる難聴地域ですね。
現在も実家で楽しめるのはNHK-FMとエフエム山陰の2局だけ。子どもの頃はエフエム山陰がなかったので、NHK-FMだけでした。「ラジオ=NHK-FM」という相当にいびつな世界です。
信じられます?
いや、もちろん、地元にはそのほかにもBSSラジオ(山陰放送)とかNHKラジオ第1放送や第2放送があるのですが、いずれも出力が小さいため、大陸からの電波が混信して入らないんです。夜になると代わりに遠距離の局が入ってくるのですが、波のように音が大きくなったり小さくなったり、聞こえなくなったり……。最近始まったFM補完放送も入りません。
ですから、子どもの頃はFMや中波のラジオ放送に対する「渇望」というのが凄くて……。
まぁ、それが原因で短波放送、BCLの世界に進むのでですが(こちらは田舎でも受信できるどころか、かえってノイズの少ない田舎の方が有利でした)。
その状態が18歳で上京するまで続きました。ほとんどトラウマです。
都市部っていいなぁ。民放のラジオが聞けるんだ!NHKもFMだけじゃなくて、第1放送とか第2放送とか、色々な番組が聴けるなんて……。
ですから東京に出てきたときには、本当に、本当に嬉しかったんです!
NHKの第一放送が聴ける!第二放送も聴ける!TBSも、文化放送も、ニッポン放送も、ラジオ関東(現ラジオ日本)も、そしてエフエム東京(現TOKYO FM)も!
夢の世界です。それが叶ったのですから。
あれからもう40年以上経ちますが、その時のワクワクした気持ちは忘れられません。
ですから、今でも自宅のベランダでポータブルラジオを持ち出し、ダイヤルを回す瞬間の幸せ……。
猛烈な幸福感、満足感を感じられるんです。
しかも、今はコミュニティFMも含めると、自宅のベランダで聞こえる放送はかなりの数です。
こんな簡単なことで幸せを感じることができるのですから……。
もしかしたら、子どもの頃の渇望というのは、かえって良かったのかも知れません(笑)。
いや、もちろん、今ならスマホでインターネットラジオを聞くのであれば、私の実家でも楽しめます。でも、できれば、手軽に電源スイッチとダイヤルだけで受信出来るラジオ、こちらを気軽に楽しみたいんです。
そんなことを考えながら、今日は思いっきり幸せな気分になりたい!というときにはラジオのダイヤルを回し、耳を傾けるKAY2です……。
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