SEIKO マルチサウンドクロック「SS201」~一部ネットでのレビューは結構ひどい評価だけど、逆転の発想で買ってみました!~後編

2024年12月11日




ベッドサイドに置かれたセイコーの

マルチサウンドクロック「SS201」

前回のお話

前回(こちら)、寝室でKAY1が使っているアラームクロックの買い換えの話をしました。そして、スタリッシュながら、Amazonのレビューではさんざんな評価を受けている製品、セイコーのマルチサウンドクロック「SS201」を見つけます。たまたま、アマゾンで新品が大手量販店の半分の値段で売られているのを発見。レビューは良くありませんが、KAYSにとって利点も多くあり、逆転の発想。マイナス面をカバーしてどうにか使えないかと検討。そして、半分「人柱」になるつもりで購入したところまで書きました。

さぁ、ここからは到着後の話です。

箱を開けると意外な盲点が


箱を開けると意外な盲点が!

早朝ポチって当日の夜、届きます。さすがアマゾン。

届いて箱を開けてみます。すでに開封の跡がありましたが、中の製品、使用感はないので、確かに新品と言っていいでしょう……、と思ったのですが、なんと本体側面に関西地区のある大手会社のロゴが大きく入っています!「2023年1月1日に開業!」と英語で書いてあります。なぁるほど!これって、おそらく販売促進か景品として用意された商品を手に入れて販売したもの?!

まぁ、だから半額で販売できていたのですね!うーん、そんなこと、アマゾンの商品説明のどこにも書いてなかったぞ……。アマゾンとはいえ、出しているのは個人商店の場合が多く、今回の購入先も調べてみたら住所は西日本にある一般のマンションの一室。やはり個人でなさっているようです。こういうのはありますね。一瞬返品しようかと思いますが、さすがに、この値段で未使用の製品が使えるのだから、それも良いかな……と考えを変えます。ロゴも、気になれば無水アルコールで消せるでしょう(実際、その後綺麗に消す事ができました)。

外観は素晴らしい!


外観は素晴らしい!

というわけでまず外観をあらためて見てみます。

手に軽く取れる大きさ。そしてデザインも事前に動画や写真で見たスタイリッシュな雰囲気と変わりません。

サイズをチェックはしていましたが、実際に手に取ってみると、かなり小型だと実感します。「500ml缶サイズ」とメーカーは謳っていましたが、その通り。ベッドサイドに置くスペースが限られているのでこれは重宝します。

ボディの表面の質感も悪くありません。

いいじゃないですか!

時刻設定はアプリ経由が便利

そして、さっそく電源を入れてみます。

時刻設定をまずしなければなりませんが、これって、結構面倒ですよね。年・月・日から時間まで、小さなボタンを押し続け……。こりゃ意外と大変だ。

そこで、連携アプリをスマホに入れてみます。「ClockSynchApp」というアプリでiPhoneとAndroid両方のバージョンがあります。このアプリではスマホの時刻をこちらの本体に即座に連動させることができるんです。そう、わざわざ時間設定をする必要がないのです!時刻同期ボタンというのもアプリにあり、これをオンにしておけば、アプリ起動のたびに時刻の同期が自動で行われます。電波時計でなくて残念と、当初は思っていましたが、その必要はないわけです。こりゃ楽だ!

画面の視認性が高い!

もう一つ期待以上だったが表示画面。表示は液晶ですが、まるでLED?と思わんばかりに鮮やかで視認性が高いです。眩しい場合には調整もできますので、これは大きな利点です。さらに、事前に心配していた時間の表示方法~縦に上が「時」、下が「分」というのも、慣れてしまえば問題ないこともわかりました。文字の大きさもベッドサイドでは丁度良い!

音楽再生でのBluetoothの音質は……うーん、これは残念!


こちらは上部

さて、スピーカーの性能はどうでしょう?

スマホからBluetoothで音楽を飛ばしてみると……。

これはレビュー通り。本来の価格帯(16,000円前後)で売られている他のブルートゥーススピーカーと比べてみると、あまり芳しいものではありません。メリハリのない、そして、低域もさほど伸びない音。小型のFMラジオにちょっと毛が生えた程度という感じ。ただ、一応パッシブラジエーターが付いていることもあり(効果はわずかに感じられる程度ですが)、今までのICF-C1に比べればワンランク上の音ではあります。

created by Rinker
セイコークロック(Seiko Clock)
¥13,500 (2024/12/13 11:24:47時点 Amazon調べ-詳細)

FMラジオでのトークの音質は悪くない


FM補完放送受信中!

次はFMラジオです。

背後のSourceスイッチを押して、あるいはスマホのアプリでモードをラジオにしてみます。本機は通常のFM放送に加えてFM補完放送をカバーしています。

我が家はアンテナを伸ばさなくてもTOKYO FMやNHK-FMなど十分に楽しめる強電界地域なのですが……。付属のアンテナを付けなければ全く受信出来ませんでした。まるでシールドされているかのごとく。

そこで、付属のリード線タイプのアンテナを装着したところ、今度は無事に、受信出来ました。同じ部屋にKAY2が使っているソニーの「SRF-V1BT」があり、比べてみたところ遜色ない受信状態でした。付属のアンテナさえ付ければ実用的な感度があるようです。

そして、そこで意外なことが。

耳を傾けてみると、さきほどまでのBluetoothの印象とは違い、悪くないのです。もちろん、音楽を聞くと凡庸な印象ですが、トークの人の声は非常にはっきりと、そしてくっきりと聞こえてくるんです。そっか!ラジオとしては悪くない!しかも目覚ましラジオとして考えれば、KAY1の場合、トーク番組で目を覚ますので、これは良いでしょう。何よりも、それまでKAY1が使っていたソニーのICF-C1に比べれば格上の音ですから。ちなみにICF-C1、現在ソニーストアで買うと7,700円と、今回の買い物とさして値段に差は無いのです。うん、良い買い物したかも!

アラーム設定は本体では厳しいがアプリでは非常に楽!


背面はこうなっています

さて、いよいよ肝心のアラームです。本来のアラーム以外にもちろんラジオが選べます。

ところがこれが……。本体での設定、結構面倒です!

小さなボタンの長押しやら何やらが必要になるのです。また、操作が独特で直感では無理。説明書を読んでもイマイチわからず。結局自分なりのメモを作ることで対処しましたが、覚えるのに少々時間がかかりました。

ただしアプリの「ClockSyncApp」で設定すると非常に簡単です。しかも、くりかえし設定では本体ではできない曜日の設定もできるなど、これは便利!!アラームに関してはアプリが必須だと感じました。

そして、もう一つ難儀したことがあります。アラームでラジオを選んだのですが、アプリで設定すると、アラームの音量が調整できないのです。色々とトライした結果、どうやら、本体でしかアラームのボリューム設定はできない仕様になっているようです。本体で一度アラーム設定をし、その際に音量の設定を行う。すると、次にアプリでアラーム設定をしたときに、そのときの音量が適用される。そのことを確認するのに結構時間がかかりました。

他に気付いたこと


こうしてカバーを外し、上にアンテナ

下にUSBコードを差し込みます

・当初予想したとおり、電源は常にオンにしてクロックモードのままで過ごさないといけません。そして電源のコードはコンセントに差し込んだまま。そのため、電源のジャックを普段は覆っているゴムのカバーは常にはずしたままということになります。これがダメという方もいらっしゃるでしょうが(防水機能が損なわれますし、ホコリも溜まりそう)、我が家ではそれで特に問題なし。消費電力は音楽再生時に0.9Wだそうですから、時計表示だけのときにはさらに低く、電気代もさほど心配しなくて良いようです。

・充電地のリチウムイオン電池はドライバーなどを使えば取り外すことができますので、万が一へたった場合には、新しい充電地を秋葉原あたりで手に入れてくれば、本体を買い替えることなく継続して使うことが出来そうです。

・ラジオのプリセットメモリーが5局だけというのは寂しいですね。FM補完放送もありますし、コミュニティーFMもありますから、今時は最低でも10局程度は欲しいところです。

・アラームの停止。スヌーズでなく完全に停止させるにはAlerm On/Offボタンの長押しが必要です。寝ぼけまなこで操作するのに2秒間の「長押し」がうまく出来るのか……、この点はKAY1の慣れにかかっています。

・内蔵のオリジナルメロディー、使う事はないだろうと思っていたのですが、あにはからんや!KAY2、寝室で時々ヨガをしているのですが、その際のBGMにぴったりだと気付きました。意外と重宝しています。

・時刻の正確さですが、個体差はあると思いますが、私の買った製品の場合、数ヶ月で10数秒程度のずれでした。前機種に比べればかなり優秀ではないでしょうか。しかも、時刻の調整はアプリの「ClockSyncApp」を開けば即座にスマホに同期して終わります。これだけでも買い替えた価値がありました!

結論~満足!レビュー・リテラシーが求められる時代かも

デザインは良いと思いますし
手に持てるサイズも良いですね!

さて、今回の結論です。

確かにアマゾンでのレビューは全体として見るとあまり良くありませんでしたし、書かれている事のいくつかは事実でした(一部、個体差と思われるものもあります)。

ただ、自分の使い方で見た時に、そのマイナス面がそのままマイナスになるかというと、必ずしもそうではないという点。これは今回強く感じたことでした。

たとえば、Bluetoothでの音質の悪さ。KAY1はBluetoothで音楽を聴きませんので気にならないでしょう。そして、他にそれを上回るメリット、例えば時刻補正(合わせ)の必要がない(スマホアプリ使用が前提ですが)、時刻の視認性が良い、あるいは音質が前のラジオよりも良い……、などがあるのなら、そちらを享受できるのでこの機種を選択したというのはあり、いや、良かったのではないかと……。

さらに、レビューも製品そのものへのレビューなのか、それとも、それを取り扱う販売店の問題なのかということもあります。バッテリーがへたっていたり、あるいは、一部機能が作動しなかったりというのは、もしかしたら、アマゾンが契約している販売店さん(個人が自宅でやってらっしゃる方も多いです)の仕入れ(ヤフオクやメルカリなど個人からだったり)に起因する問題もあるかもしれません。

カスタマーレビューの使い方ということで、とても参考になった一件でした。今の時代、「レビュー・リテラシー(私、KAY2が勝手に作った造語ですが)」が求められると言っても良いのかもしれません。

あらためてレビュワーの皆さまに感謝です。

そして、何と言っても非常に安価に購入できたことは良かったです。某企業のロゴが入っているというワケあり商品ではありましたが、アルコールで綺麗に消す事が出来たので問題ありませんでした。

ただ、もし本来の16,000円前後で購入していたのであれば、ちょっと悲しい思いをしたかもしれません。それだけ出費するのであれば、もう少し頑張ってさらに「渋沢栄一」さんをもう1枚加え、前述のソニーの「SRF-V1BT」にすればかなり満足いくと思います。KAY2が実際に使っているクロックラジオで、以前このブログでも触れました(記事はこちら)。

あと、JVCケンウッドの「RA-C80BT」という選択肢もあります。こちらも8,000円前後の格安価格で売られている場合があります。ただ、時計の時刻合わせが時々必要になりますから(ソニーの方はラジオの時報で自動補正)ので、今回の選択肢からははずれています。

でも、ソニーもJVCケンウッドも本体だけの操作です。今回のこのセイコーの製品を使い、スマホで操作できることの利便性を強烈に感じました。その面ではこの製品が圧倒的に便利です。

というわけで新たに我が寝室に登場したSEIKOの「SS201」、KAY1が気に入ってくれて定着すると良いのですが……。スタイリッシュではあるので、気に入らなければ台所や洗面所などに置くことも考えましょう!

追記:KAY1、気に入ってくれました!ただ、意外な事にそれまでラジオの音声で目覚めていたのに、このアラーム音が美しくて気に入ったらしく、最近はアラーム音で目覚めています……。なら、クロックラジおじゃなくて普通の目覚まし時計でも良かったのに!と密かに思ったのはナイショです。(^^;)

created by Rinker
セイコークロック(Seiko Clock)
¥13,500 (2024/12/13 11:24:47時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
セイコークロック(Seiko Clock)
¥11,800 (2024/12/13 11:24:48時点 Amazon調べ-詳細)